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『テラスハウス』東京編・第37話ーーお泊まりダブルデートで事件勃発? それぞれの“ズレ”が明らかに

2020年03月24日 00:31  リアルサウンド

リアルサウンド

『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

 Netflixで配信中のリアリティーショー『テラスハウス』。新シリーズとなる『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』の第37話が、本日3月24日に配信された。


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 前回、水族館ダブルデートの計画を立てていた俊幸、快、花、夢の4人だが、出発の前日になって、快が出かけることに抵抗を見せる。快はスタンダップコメディのライブで、お客さんを笑わせることができない現実に、打ちのめされていた。お金も心の余裕もないため、京都に一泊して花の気持ちを確かめる気にはなれないと漏らす。その言葉を受け止めた俊幸は、快にとっての問題はお金、恋愛、スタンダップコメディの3つだと指摘。それぞれに解決策を提示していく。俊幸の「ここで行かないと、結局、悩む時間が増えちゃう」と頼りがいがあるとも強引とも取れるダメ出しの甲斐あって、とうとう快は「行くか!」とその気になった。


 翌朝、一同は新幹線で京都へと向かう。目当ての京都水族館に入館したあとは、俊幸と夢、快と花で二手に分かれて館内を楽しんだ。アザラシと写真を撮ったり、エイの姿に感嘆の声をあげたりと、いつしかお互いの手を絡ませて、デートを満喫している様子の俊幸と夢。一方、快と花ペアは、はしゃぐ花に対して快の口数の少なさが気になった。その後、二組のペアはイルカショーで合流し、存分に堪能して、水族館を後にする。


 次第に日も暮れ、居酒屋・『京家 きよみず 木屋町』でおばんざいと酒を嗜んだ4人。その晩、宿泊するのは、俊幸が前もって予約しておいた『K’s Villa 鴨川庵』という一軒家タイプの施設だった。和風の家屋には、こたつやひのき風呂もあり、俊幸が「アナザーテラス」と呼んでいたが、まさにもうひとつのテラスハウスのよう。皆で一通り部屋を見て回ったあと、俊幸が夢を誘い、京都タワーに向かう。二人でチケットを買って展望室まで上がると、そこには京都の美しい夜景が広がっていた。


 俊幸は夢の横顔を見つめ、「きれいだね」と声をかける。そして、夢に目をつぶることを促すが「ヤダ! 絶対なんかするもん」と拒絶されてしまう。俊幸が肩に手をかけて引き寄せようとするも、この日の夢はあまり乗り気でない。「目、つぶれば大丈夫だから」などと散々粘ったが、俊幸の思いは受け入れてもらえず。「クリスマスのときしたじゃん」とキスができないことに納得のいかない俊幸に対して、夢の言い分は、クリスマスのときは突然だったからというものだった。「3人の中だったら(俊幸が)一番いいです」とは言うものの、まだ会って間もない俊幸に、そこまでの感情はないというのが、夢の率直な気持ちのようだ。


 その頃、快と花はこたつにあたりながら、お互いの恋愛観について話していた。花はモチベーションになるような恋愛がしたいと語る。だが、快は自分のペースに合わせてくれる女性、頼れて全部任せられる女性を求めていた。


 自分のやりたいことに集中し過ぎると、周りが見えなくなってしまう快。特別な存在である花を深く知るために旅行に来たにも関わらず、自分の中でのスタンダップコメディが大きすぎて、そのことで頭がいっぱいになり、落ち込んでいた。快は「何かもっと……人のことを思いたい」と呟き、静かに涙を流す。


 花もまた旅行中の快の態度に思うことがあったようで、「今、目の前にあることを大切にしてもらえてないなっていうのはすごく感じた」と訴えかける。「変わりたいって思うの? それとも、自分の世界を作り上げるためにはしょうがないと思うの?」。この問いに対して、快の答えは「そこまで、すごく変わりたいっていうのはないかな」だった。恋愛のために、今の自分を変えたいという意志はないということだろう。


 そんな快に、花は「自分が達成したいことがあって、犠牲にする部分が周りだとしたら、デートとかする必要ないと思うし、もうひたすら自分の世界に入って、そこに全力を注ぐしかない」と返す。花自身は快を好きだし付き合いたいとも思っていたが、彼が望む“理想の関係”を知って、今の自分にはそこまで快を愛することはできないと伝える。「この人、自分のこと大切にしてくれるなって感じさせてくれる人と付き合いたい」というのが一貫した花の恋愛観だった。


 お風呂の時間、花と夢は湯船に浸かりながら、女子トークに花を咲かせる。「また、されそうになって……」と夢が話すのは、俊幸とのキスのことだ。「普通に一緒にいて楽しいしさ、めっちゃ今日だっていろいろ考えてくれてさ。本当によかったじゃん? だから男としてもめっちゃいいって思うけど、そういう好きの気持ちはまだ別に芽生えてないから。何かそこでキスを受け入れるのはちょっと違うかな」と心情を吐露。


 だが、この旅行自体は夢も花もとても気に入ったらしく、すべてのプランを引き受け、金銭面でも気前の良い俊幸に対して、肯定的な意見が飛んだ。だが快に対しては、二人で声を合わせて「やばかった、やばかった」を連発。花が「何かホテルもレストランも全部、社長任せだったじゃん」と不満を漏らす。快が財布を出す素振りも見せなかったことに、女子の非難が集中してしまう。カフェでもコンビニでもお金を出さないどころか、奢ってもらってもお礼すら言わない快は、この日トータルでプリクラ代の200円しか出さなかったという。快の態度は女性陣の反感を買い、最後には“ヒモ疑惑”まで飛び出す始末。ついには、男子とは別の部屋で寝ようねと、顔を見合わせて笑いあう花と夢だった。


 だがその頃、何も知らない男性二人は、今日のデートの話で盛り上がる。夢がキスを拒んだのは、二人の関係の中で、そういうことを大事にしたいからだと解釈した俊幸は、「ありあり」だと自信を見せた。そして快は、花とすごくいい話ができたことで、自分のやるべきことが明確になったと喜んでいるのだが……。


 折角の京都一泊旅行だったが、快と花の恋愛成就に暗雲が立ち込める。俊幸と夢の恋のテンションもまた微妙にずれているように思えてならない。東京に戻ってからの4人の行く末が心配だ。(文=Nana Numoto)