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「東京五輪を延期すべき」唐橋ユミの“被災地復興”巡るツイートに反響

2020年03月23日 13:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

唐橋ユミ『サンデーモーニング』での衣装(画像は『唐橋ユミ 2019年12月8日付Instagram「本番ギリギリまで変更など盛りだくさんで、ゲストの方と写真を撮れず」』のスクリーンショット)
新型コロナウイルスの感染拡大をWHOが「パンデミック」(世界的な大流行)と認めるなか、東京2020オリンピック(7月24日から開催予定)の成り行きが注目されている。安倍晋三首相は3月16日、G7首脳によるテレビ会議を終えて東京オリンピック・パラリンピックの開催について「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証しとして、完全な形で実現するということについてG7の支持を得た」と発信した。一方、東京五輪に参加する選手の選考が進んでいない国もあり、十分な準備ができないアスリートたちからは延期を望む声が出ている状況だ。そんななかTBS『サンデーモーニング』でサブキャスターを務めるフリーアナウンサーの唐橋ユミが「私は延期すべきだと思います」とツイートして反響を呼んでいる。

福島県喜多方市出身で、2004年3月までテレビユー福島のアナウンサーを務めていた唐橋ユミ。3月22日に『サンデーモーニング』の生放送を終えた彼女が、Twitterで「番組でしっかり話せませんでしたが、オリンピック招致が世論に支持されたのは震災被災地復興のためだったからではないでしょうか」とつぶやいた。

2011年3月11日に東日本大震災が発生した後、同年6月に石原都知事が2020年夏季オリンピック招致を目指すことを表明、7月に立候補を正式表明して「東日本大震災からの復興を世界に示す“復興五輪”である」と表現した。

それ以降、都知事が変わっても「復興五輪」を掲げて東京五輪招致に成功し、「復興五輪」を押し出して東京五輪の準備が進められた。唐橋ユミはその経緯を振り返っているのだ。

そうした思いから「だからこそ、オリンピックは万全の準備をして被災地を盛り上げたい。そのために私は延期すべきだと思います」と主張したところ、様々な反響があった。

「さすが福島出身者だけのことはあります。復興に向けてしっかり意見表明されたことに深甚からの敬意を表します」と共感する声や、「震災復興のためでしょうか。だったら福島県、宮城県が中心となって開催されるべきです。プレハブの避難者の方の仮設住宅の一方で、選手村の高級マンションはなんなんでしょうか」と訴える声も見受けられた。

他に「選手のことも考えて、来年に延期。問題なく開催できても、練習不足だったり、急いで決まっていない代表選手決めないといけなくなるから」といったアスリートファーストで考えるべきという声も多い。

なおIOC(国際オリンピック委員会)は選手や競技団体から延期を要望する声が出たことを受けて3月22日夜、東京2020オリンピックの開催を延期を含めた検討に入り今後4週間以内に結論を出すと発表した。

画像は『唐橋ユミ 2019年12月8日付Instagram「本番ギリギリまで変更など盛りだくさんで、ゲストの方と写真を撮れず」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)