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「主婦の理想の世帯年収1000万円」ってどう? 「そこまで贅沢できない」「2位が500万なのが意外」

2020年03月20日 10:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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理想の年収は?と聞かれれば、正直高いに越したことはない。しかし、人それぞれの価値観によって違いがある。キャリコネニュースの3月13日の記事「主婦に聞く、理想の世帯年収1位は『1000万円以上』」がネット上で話題となった。

「主婦のお金事情」に関する調査で、理想の世帯年収1位は「1000万円以上」で、2位「500万円」、3位「800万円」、4位「700万円」、5位「600万円」という結果だった。ガールズちゃんねるには翌14日、トピックが立ち、「皆さまの『理想の世帯年収』はいくらですか?」という問いかけに、2000以上のコメントが入る反響ぶりだ。(文:okei)

「税金がめちゃめちゃ高い」「高校無償化対象外」など不満相次ぐ

トピックの書き込みには、まず高い理想を掲げる人が「2000万以上。1000万はそこまで贅沢できない」「3000万ですね。今は1000だけど、不満あり」などと語っている。「そりゃあ理想は多いければ多いほどいいよね」というコメントもあったが、確かにその通りだ。

自身が世帯年収1000万円以上という人からは、「1000万だと、手取り700くらいになっちゃうよね」などと税金の高さに憤る人が多い。子育て世帯からの嘆きも多く、

「夫が1000万だけど子どもいたら全然贅沢できないよ…」

「共働きで世帯1000万以上あるけど中学生1人小学生2人いてキツい」

などが相次いだ。「世帯年収いくらで高校無料とかあるけど、子ども何人かで助成金出してほしい」と訴える人もいるように、高校授業料の無償化は、年収目安910万円以上の家庭は対象にならない。

子ども手当も自治体によって所得制限がある。せっかく高い収入を得ても税金をごっそり取られた上に補助もないとなれば、年収1000万円を「理想」ということに対し、当事者は抵抗を感じるようだ。

現実は、平均所得以外が6割。届かないからこそ理想を語る

高い理想が挙がる一方で、「2位が500万であることに注目」という指摘もある。「"理想"なのに2位が500万なのが意外。(中略)現実はそこに届いていない人が多いってことかな」と書く人も。

厚労省の調査によれば、世帯所得の中央値は423万円で、年収にすると560万円ほどと考えられる。平均所得(551万6000円)以下は62.4%以上で、多い世帯所得は「100~200万円未満」と「300~400 万円未満」だ。多くの人が、年収1000万円にはほど遠いため、理想として「年収1000万円」、または「年収500万円」というキリのよい金額を挙げる気持ちはわかる。

コメントには、「課税所得の意味を分かっていない人が多すぎる」「年収1000万円は手取り720万弱だよ」などという人もいたが、それを言うのは野暮だろう。筆者も、具体的な金額というよりは、「これだけあれば、今より楽になれる」という"だいたいのイメージ"で語っているのではないかと思う。

実際に実現可能かどうかはまた別の話だ。コメントには、「理想なのに文句言ってる人なんなの?夢くらい語らせてよ(涙)」という声もあった。

他方、家庭が円満なら1000万円にこだわらなくても良いという書き込みもある。父親が1000万以上の銀行員だったが、仕事のストレスで父親がイライラしていてキレるのが怖かったという。

「今の私の旦那は600万だけどホワイト企業で7時には家に帰るし家族円満。正直、お金より穏やかな家庭がほしかった」

と、現在の満足感を綴っていた。もちろんお金は大切で、あまりに無いのも困りものだが、理想の人生は金額の多寡ではないということは覚えておきたい。