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柳楽優弥と田中泯の強い眼差し 『HOKUSAI』本予告&ポスタービジュアル

2020年03月20日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2020 HOKUSAI MOVIE

 5月29日に公開される、葛飾北斎の半生を描く映画『HOKUSAI』の本予告と本ポスターが公開された。


【動画】映画『HOKUSAI』本予告


 本作は、19世紀にヨーロッパでジャポニズムブームを巻き起こし、ゴッホ、モネ、ドガなど数々のアーティストに影響を与え、西洋近代絵画の源流となった、世界で最も有名な日本人・葛飾北斎の半生を映画化した人間ドラマ。葛飾北斎生誕260周年の節目に、知られざるその半生が描かれる。


 北斎の青年期を柳楽優弥、老年期を田中泯が演じるほか、玉木宏、瀧本美織、永山瑛太、阿部寛らがキャストに名を連ねる。監督は、『探偵はBARにいる』シリーズなどの橋本一が務めた。


 公開された本ポスターには、北斎の代表作である「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の大浪を背景に数々の代表作も散りばめられており、青年期と老年期の北斎、蔦屋、歌麿、種彦らキーパーソンを演じる俳優たちの姿が収められ、「この筆で、世界を変える。」とキャッチコピーが綴られている。


 あわせて公開された予告編は、腕はいいものの絵を描く本質と向き合わず自由奔放な毎日を過ごしていた葛飾北斎(柳楽優弥)が、稀代の版元(プロデューサー)・蔦屋重三郎(阿部寛)と出逢い、その才能を開花させ、今も世界中に多くの影響を与える天才絵師になるまでが描かれている。売れない絵師ながらプライドだけは一人前の若き北斎だったが、美人画の大家・喜多川歌麿(玉木宏)や若き天才絵師・東洲斎写楽(浦上晟周)、早くから北斎の才能を見抜き、気にかけている蔦屋らの言葉に自信を喪失。挫折と苦悩を重ねる北斎だったが、その逆境を糧に、ある時圧倒的な存在感を放つ海、そして波に魅了され、唯一無二の独創性が開眼する。


 絵の中に“自分らしさ”を表現することができた北斎は、「ただ描きてえと思ったもんを好きに描く。それが人の心を打つにちげぇねえ」と自らの信念を胸に既存の枠に捉われず、革新的なタッチと奇想天外な世界観で瞬く間に多くのヒット作を生み出し江戸を席巻する。しかし、江戸時代後期は幕府によって浮世絵や戯作などの風俗が厳しく取り締まられており、武士の家系であることを伏せて筆を取り北斎とタッグを組んでいた戯作者の柳亭種彦(永山瑛太)も弾圧の対象に。志を共にする表現者たちを失い続けてもなお創作意欲が衰えることのない老年期の北斎(田中泯)は、筆一本を手に黙々と描き続けた絵で、誰よりも雄弁に“表現の自由”を求め、時代に抗い続ける姿が映し出されている。


 また、本作のムビチケカードが3月20日より販売される。特典として、数量限定で特製大浪ステッカーが付属する。


(リアルサウンド編集部)