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社長×夢×志遠の奇想天外なラブロマンスの行方は? 『テラスハウス』第36話未公開映像

2020年03月19日 11:31  リアルサウンド

リアルサウンド

『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

 Netflixで配信されているリアリティーショー『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』。3月10日にYouTubeにアップされた未公開映像には、志遠と夢、そして俊幸が動物について談笑する様子が収められていた。


(関連:東京編初のカップル、愛華&トパスの卒業後の関係性は? 『テラスハウス』第34話未公開映像


「本能のまま生きてる」


 『テラスハウス』東京編が佳境を迎えているーーと言い切ってもいいのではないかと思うほど、今とにかく面白い。ここ最近のジェットコースター並みに疾走感がある恋愛模様と刺激的で飽きさせない内容、目を見張るというかもはや意味がわからない光景の数々、盆と正月が一緒に来たような目まぐるしさ……等々、どこからツッコミを入れたらいいのかわからないほど、盛りだくさんな展開となっている。それもこれも、すべてはこの男・俊幸が入居してくれたおかげではないだろうか。


 俊幸は、時に「社長」であり、時に「にぃにぃ」でもあり、時に「廊下のモンスター」にまでなる。この愛称の多さからもわかるように、彼はスタジオメンバーから非常に愛されている。その人気っぷりは、一時、スタジオの女性陣で「にぃにぃガールズ」が結成されるほどだ(にぃにぃの“リップクリームキッス事件”にドン引きし、一瞬で解散。そして「ガパオシスターズ」に乗り換えられてしまったが)。しかも、俊幸は鋼のメンタルも兼ね備えているため、スタジオメンバーや視聴者から「気持ち悪い」と非難されたり、本気の悲鳴が上がったりと、どんなに言動をけなされても、へこたれない。むしろ、それすらも自らネタとして昇華し、どんどん発信していく。俊幸は決して憎みきれない。そう、彼は間違いなく、東京編の(モン)スターなのだ。


 そんな俊幸の魅力は以前のコラム(参考:聡太との共通点から感じる社長への期待 『テラスハウス』第33話未公開映像)でたっぷりと書き綴ったので、今回は夢を巡る志遠との三角関係に着目したい。


 36th WEEKの未公開映像で、動物の話題になり、夢が「(夢を動物に例えるなら)なにっぽい?」と志遠と俊幸に尋ねる。志遠は「猫」、俊幸は「うさぎ」と回答。ここから、それぞれを動物に例える流れに。志遠から連想される動物をあげることになり、夢は「レッサーパンダ」、俊幸は「キリン」と言い、理由を口にしていく。そして、最後に俊幸の番が回ってきた。「えー……ない!」と投げる夢に、「“ない”はヤバイ」と苦笑する俊幸。考えた末に二人が出した答えは、志遠が「チーター」、夢が「猿」だった。


 その理由を知りたがる俊幸に、「チーター」と見立てた志遠は「獲物を見つけたらなんか鋭い目をして。(行動が)早いし、まず。ずっと追いかけるし」と笑う。これはおそらく、夢に対する俊幸の態度を言い表しているのだろう。一方で、「猿」と評した夢は「なんか本能のまま生きてるから(笑)」と声を弾ませる。これには俊幸も流石に頭を抱えていた。


 確かに、俊幸は欲望に忠実に生きているように見える。夢に会ったこともないうちから、「おっぱいが大きい」と聞いて、彼女(のおっぱい)に興味を持ち、対面を心待ちにしていた。夢と初めて顔をあわせるときには、他のメンバーに嘘をついてまで、二人きりになろうと画策し、一人リビングで彼女の帰りを待ち伏せていた俊幸。瓶ビールを使った間接キスという高等テクニックや、「足を抑えて欲しい」と夢に頼み、唐突に腹筋運動を始めるなどのボディタッチも抜かりない。極め付けには、クリスマスにリップクリームのプレゼントを渡した流れで、夢の承諾なしに唇まで奪っている。


 これまでの東京編は、理性的な言動をするメンバーがほとんどだっただけに、俊幸の本能のままの行動は余計に目立つ。


 だが、俊幸は本当に本能剥き出しの人間なのだろうか。実際にもそういう部分は少なからずあると思うが、『テラスハウス』という世界配信されている番組だからだとか、志遠というスラッとした年下モデルが恋のライバルだからだとか、夢に拒まれないっていうことは受け入れられいてるんだと勘違いしてしまっているだとか、そういった様々な複合的要因が重なって、「にぃにぃ」というモンスターを作り上げているように思う。


 さて、そんな俊幸と志遠の夢を巡る愛のバトルは、今後より白熱していくことが予想される。俊幸からのキスを受けて「イヤではなかった」と振り返りつつも、「夢のことをめっちゃ考えてくれてたら、(キス)しなかったと思うんだよね」と呟いていた夢。俊幸の一方的にグイグイ攻めまくる姿勢に、本心ではやや引いているようだ。そんないま、やっと夢をデートに誘った志遠が「この22年間の最高のデートプラン」を実現できたら、間違いなく二人の距離はグッと縮まるだろう。そのとき、俊幸が負けじとどんな手に出るのか……。きっと私たちの想像の斜め上をいってくれるはず。


 レッサーパンダのように愛らしい志遠が夢の心を癒すのか、それともチーターのように虎視眈々と夢(のおっぱい)を狙う俊幸が押し勝つのか、はたまたどちらも選ばれないのか。3人の奇想天外なラブロマンスの行方に、胸が踊る。(文=朝陽空)