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「猿田彦珈琲」23区初の大型店が原宿駅新駅舎内に、一杯1000円超えの高級コーヒーで"特別な体験"を提供

2020年03月18日 21:22  Fashionsnap.com

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猿田彦珈琲が、JR原宿駅新駅舎に「猿田彦珈琲 The Bridge 原宿駅店」を3月21日にオープンする。東京23区内初の大型店舗で、同店のみで提供するコーヒーの新ライン「The Bridge グランコレクション」や、これまで限定店舗で販売してきたメニューを取り扱い、日常の中で特別な体験ができるコーヒーショップを目指す。
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 猿田彦珈琲の既存の大型店は、焙煎工房を兼ねた旗艦店「猿田彦珈琲 調布焙煎ホール」のみだが、カフェスペースだけの規模では新店舗が最大級。新駅舎の2階に出店する唯一のショップで、店舗面積約277平方メートルの店内には、約140席を設置した。
 店舗設計デザインは谷尻誠と吉田愛が率いるサポーズデザインオフィス(SUPPOSE DESIGN OFFICE)が担当。「日本の路地」をコンセプトに、入口に近いエリアには伝統的な日本家屋の軒をイメージして天井を低めに設計し、奥のエリアを開けた空間にすることで路地のような奥行きを演出している。同店の設計では既存店舗のデザインから"良いとこ取り"をしたといい、誠品生活日本橋店にある天井を使ったインスタレーションをはじめ、調布焙煎ホールに採用している障子や畳といったアイデアを活用した。店内BGMはDJやプロデューサーとして活動する田中知之に依頼し、ジャズなどの落ち着いた雰囲気の楽曲と環境音を組み合わせた現代音楽を採用した。

 既存店で提供するコーヒーのワンランク上のラインとして提供するThe Bridgeは、コーヒーのアカデミー賞とも称される「Cup of Excellence」に入賞したコーヒーや希少なゲイシャ品種のコーヒーなど最高品質のものを用意。ウイスキーの樽でコーヒーの生豆を熟成させ、香りづけした後に焙煎した「バレルエイジドシングルオリジン」も開発した。ドリップ一杯の価格は時価によって変動し、ゲイシャ品種やバレルエイジドコーヒーなどを最適なバランスで独自にブレンドした「猿田彦の夜明け-THE RISE OF SARUTAHIKO-」はドリップ一杯の価格が900円(オープン記念価格)。豆100gの参考価格は、既存店舗の商品が800円~1,000円に対して、The Bridgeでは平均で2,000円台だという。このほか、JR原宿駅と猿田彦珈琲が共同開発したブレンドコーヒー「原宿ブレンド」(ドリップ 540円/豆100g 900円)も提供する。
 フードでは、同社プロデュースのベーカリーブランド「オキーニョ(Oquinho)」のパン3種類や、「猿田彦珈琲とティキタカアイスクリームのお店」で販売しているアイスクリームのほか、サンドウィッチなどのフード、大福や桜餅といった和菓子を揃える。

 店内では店舗限定グッズも販売。アメリカ発のガラス製食器ブランド「ファイヤー キング(Fire-King)」と原宿駅、猿田彦珈琲がコラボしたスタッキングマグ(3,600円)には原宿の旧駅舎のモチーフをデザインし、「スタンレー(STANLEY)」とコラボした真空マグ(4,000円)には店舗のロゴを配した。「ポーター(PORTER)」と製作したバッグはコーヒー豆の形に収納できるパッカブルタイプで、豆の品種で比較的大きいパカマラ(L)サイズ(1万7,000円)と小さめの豆ティピカ(S)サイズ(1,500円/すべて税別)の2サイズをラインナップする。
 猿田彦珈琲の大塚朝之代表は「東京都内でも国内外の老若男女が集まる屈指のエリアへの出店は、猿田彦珈琲にとって一大プロジェクト。創業以来"たかがコーヒー、されどコーヒーを"モットーに如何に特別なコーヒー体験を提供できるかを考えてきたが、新店舗はこれまでの集大成だ」とコメント。観光で訪れた際に一度だけ来店する客も多いと見込んでいるといい、「ありふれたカフェという業態のなかで、一杯のコーヒーのクオリティや店舗デザイン、BGMの全てで記憶に残る仕掛けを作り、ふと思い出すような店を目指している」と語った。同社は今年中に新たに2店舗を地方に出店する予定だという。
■猿田彦珈琲 The Bridge 原宿駅店所在地:東京都渋谷区神宮前1-18-20 原宿駅2階電話番号:03-6721-1908営業時間:8:00~22:00(フード LO21:30)定休日:不定休面積:約277平方メートル席数:約140席