2020年F1オーストラリアGPは、金曜朝に中止の判断が下されたため、2020年型F1マシンがアルバートパーク・サーキットを走ることはなかった。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、実際にグランプリで走るまでは、ライバルチームのことは考えず、自分たちのマシンを向上させることに集中していくと語っている。
「僕たちは自分たち自身に集中しなくてはいけない」とフェルスタッペンは、オーストラリアGPの木曜に語った。
「いつだって、改善できるはずのことがたくさんある。それを常に基準としなければならない。常に『これでは十分ではない』と考えるべきなんだ」
「だから自分たちの側から前進を目指してプッシュし続ける必要がある。その結果、どの位置まで来るのかを確認する」
マシンについて改善の余地があるのはどの部分かと聞かれ、フェルスタッペンは「すべてのエリアだ。完璧になることは決してない」と答えた。
あえて挙げるなら、低速コーナーか、高速コーナーか、という問いにも、フェルスタッペンは「すべてのエリアだよ!」と繰り返した。
一方で、フェルスタッペンはホンダのパワーユニット(PU/エンジン)の進歩には喜んでいるという。
「昨年の時点で、1年を通してエンジンがどんどん良くなっていった」とフェルスタッペンは語った。
「継続的に一連の作業に取り組んできた。いい感触を持っているよ。共同でいい仕事をしていると思う。今年はそこから最大限の力を引き出したい」
プレシーズンテストの後、レッドブル・ホンダは他のチーム、特にフェラーリやメルセデスと比べてどのあたりの位置にいると感じたか、と聞かれ、フェルスタッペンは「分からない」と答えた。
「(グランプリの週末に走る前に)自分たちが正確にどのレベルにあるか知るのは本当に難しいことだ。だから推測せずに待っていた方がいい」
「それは楽しいことではないけれど、でも実際の結果を待つ方がいい。そのことについていくらでも話すことはできるが、僕にとってはそれはエネルギーの無駄だ。家にいるときには、メルボルンで何位になるのかを考えるよりも他のことにエネルギーを使う方を選ぶね。他のチームについて推測するより、自分たちがどこを改善できるのか、ということに集中する方がいい。それが僕のアプローチの取り方だ」
フェルスタッペンは、オーストラリアGPが正式に中止された後、次のようなコメントを発表している。
「2020年シーズンが始まるのを誰もがとても楽しみにしていた。残念に思っているけれど、これが正しい判断であることは皆が理解している。ファンの方たちをはじめ、関係者全員にとって残念な結果となった。皆、体に気を付けて過ごしてほしい」