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退職しようと思った瞬間「過労で救急搬送されるも電話で“明日大丈夫?”。結局次の日出社した」

2020年03月18日 07:10  キャリコネニュース

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上司に恵まれなかったことが退職の原因になる人は少なくない。キャリコネニュース読者からも、

「当社の総合職社員は営業と管理を任されている。しかし上司は営業もせず人の作った売り上げに文句しか言わない。それに呆れて辞めようと思った」(20代男性、営業職)

「作業員がやたらミスをするのに注意せず見過ごす上司が嫌で辞めた」(50代男性、技術職)

といった経験談が寄せられている。販売・サービス職の50代男性は、微塵も部下を労わらない直属の上司について明かす。(文:鹿賀大資)

介護と休日出勤で疲労がたまって救急搬送

中途入社後、指定された部署に配属されたが、3か月で異動の辞令が下りた。本来は2人体制のところを一人で受け持たされた。当時について、

「実家で介護の問題を抱えていました。往復150キロかけて通う中、休日出勤もあり疲労もたまっていました。そんな時期に台風と豪雨で業務量が膨大になり、介護の負担も重って疲労はピークに達していました」

と振り返る。しばらくは踏ん張って持ちこたえていたが、意識が朦朧として職場で倒れ救急搬送された。検査結果は「とにかく疲労なので、まずは休みなさい。他には異常も見られないので安心してください」とのことだった。

「そこで付き添ってくれた総務担当者が上司に連絡したら、電話口で『明日大丈夫?』と言われました。えっ俺、倒れたんだけど……。確かに俺しかわからない明日締め切りの仕事はあるけど、という心境でした」

「対人恐怖症と鬱と過労で休職し、通院生活を余儀なくされました」

結局、翌日は出社した。その締め切りの案件を午前中で終わらせ、帰った。その後、数日の休暇を経て職場復帰を果たしたという。ところが、

「復帰後はいつもと変わらず通常業務扱いでした。手が回らないと『何でこんなのできないの?』と言われる始末。気持ちの限界まで数か月ほど頑張りましたが、遂に2回目の爆発。対人恐怖症と鬱と過労で休職し、通院生活を余儀なくされました」

上司はその状況を知っているにも関わらず「復帰前に連絡してね。部署変更も考えるから」とだけ連絡してきたという。これがきっかけで男性は退職した。

※キャリコネニュースでは引き続き「会社を辞めようと思った瞬間」や【新型コロナ】ドラッグストア・スーパーで働いている人の声募集に関するアンケートを募集しています。