英ラグジュアリーブランド「マルベリー(Mulberry)」のクリエイティブディレクター ジョニー・コカ(Johnny Coca)が3月末をもって退任する。在職期間は約5年で2021年スプリングコレクションが同氏の手掛ける最後のシーズンとなる。後任は未定。
コカはスペイン・セビリア生まれ。パリで建築やデザインを学んだ後、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などのラグジュアリーブランドで経験を積み、前職となる「セリーヌ(CELINE)」ではフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)の指揮下でレザーグッズやシューズ、アクセサリーなどのヘッドデザインディレクターを務めた。
【あわせて読みたい】「マルベリー」ジョニー・コカのイットバッグを生み出す法則
マルベリーのクリエイティブディレクターには2015年7月に就任。独自の視点でブランドの英国らしさを解釈し、ブランドのシグネチャーである楕円形のポストマンズロックからインスパイアされたライダーズロックをあしらった「アンバリー」や「ハムステッド」、「アイリス」や「キーリー」といったアイコンバッグを生み出した。また、2016年秋冬シーズンからオンワードラグジュアリーグループとのライセンス契約の下、アパレルやフットウェア、アイウェア、メンズ分野にも着手し、リブランディングに貢献。韓国や日本をはじめグローバルでイベントを開催するなど、プロモーションにも積極的に参加した。
関連記事>>ネイルやブレスレット作りが無料で楽しめる「マルベリー」初の東京イベント開催、アイリス・ロウら来場
マルベリーCEOのティエリー・アンデレッタ(Thierry Andretta)は「ジョニーのクリエイティブヴィジョンはマルベリーをインターナショナルなラグジュアリーライフスタイルブランドへと成長させるための重要な要素でした。マルベリーのチームを代表して、ジョニーの今後の活躍を願ってやみません」とコメントしている。
ブランドは1971年にイギリスのサマセット州で創業者のロジャー・ソールによって設立。来年創立50周年を迎える。