ブラック企業では、有給休暇を取得しづらかったり、有休自体を支給しなかったりするところも珍しくない。一方、ホワイト企業で働く社員は当然に取得できている。ホワイト企業勤めの30代男性は「有給休暇100%消化」しているものの、悩みがあるという。
残業ができないため「お金がもっと欲しい場合は副業をしないといけない」と言う。ブラック企業従事者からすれば「休めるだけいいのでは?」「贅沢な悩みでは?」と思うかもしれないが、ホワイト企業にも問題はあるようだ。(文:林加奈)
「カタカナ語やアルファベットの略語が多くて何が言いたいのがよくわからない」
事務・管理の仕事をする30代女性の会社では、従業員の有給の管理を徹底しており、
「有給が取りにくいといった雰囲気が全くない。年5日の有給を取っていない社員名が全体に公開されたり、部下が有給を取っていない場合は管理職も責任を問われるなど、社内全体の法令順守の意識が高いように感じる」
と綴る。会社全体で有給休暇取得に対して意識が高い様子がうかがえる。その一方、意外なところで働きづらさを感じるところがあるという。
「一般的な語句ではないカタカナ語やアルファベットの略語を当たり前のように使って書かれている社内アナウンスメールが多いので、未だに何が言いたいのかよくわからないことがある」
「ミスへの厳しさが異常。ミスを恐れ、ビクビクしている人が多い気がします」
事務・管理の40代女性は、外資系に勤務していたが、現在は日系企業に転職した。現在の職場は「有給休暇取得が当たり前。残業にいい顔しない」という。外資系勤めの時のように、長めの休みを申請しても、「もっと取ってもいいのに」と言われたと綴る。
しかし、有休は取得しやすいが、「ミスへの厳しさが異常」だという。女性は「素直に言わないと絶対に許されない。逆にミスを恐れ、ビクビクしている人が多い気がします」と社内の雰囲気を綴る。
ITエンジニアの30代男性も「2週間休んで海外旅行に行っています」というが、現在の会社に「仕事内容が物足りない時もある」と不満を抱えている。
会社から付与された有休は、従業員が自由に消化できる。とはいえ快く長期で有給取得を認める会社は、従業員を大切にしている証だろう。一方、働き手としてはそのほかの不満点も解消してほしいと思うのももっともだ。
※キャリコネニュースでは引き続き「ウチの会社のホワイト自慢」や【新型コロナ】ドラッグストア・スーパーで働いている人の声募集に関するアンケートを募集しています。