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「オリエンタルトラフィック」運営のダブルエー、婦人靴の卑弥呼を買収

2020年03月17日 17:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

卑弥呼公式サイトより
シューズブランド「オリエンタルトラフィック(ORiental TRaffic)」などを展開するダブルエーが、婦人靴ブランドを手掛ける卑弥呼の全株式を取得し、子会社化することを3月16日に行った取締役会で決議した。株式の譲渡は5月1日に実行する予定で、買収額は非公開としている。
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 卑弥呼は1973年に創業。ジャパンブランドの強みを活かし、高品質で履き心地を追求したハイヒールなどの婦人靴を50年近く展開している。2010年代以降はスニーカーブームやフラットシューズの隆盛の影響を受け販売苦戦が続き、2016年に投資銀行リサ・パートナーズを親会社とする合同会社HSHに全株式を売却。同年10月にHSHは卑弥呼に商号変更を行った。その後、卑弥呼はブランド名を「HIMIKO」に変更し、リブランディングを実施。20代を中心とした若年層の取り込みに注力している。子会社化に際し、HSHは今年2月に卑弥呼からHSHに商号を戻すとともに、靴事業を新設分割する形で卑弥呼を設立した。
 ダブルエーは、オリエンタルトラフィックなどのブランドは卑弥呼と立地や商業圏が重複せず、子会社化により新規顧客の獲得に繋がるとしている。今後は、ダブルエーが開拓できていなかった地域への出店や、30代以上の顧客層の獲得、本革商品および高価格帯商品のラインナップ拡充などを図るという。
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