NTTドコモは3月12日、「シニアのスマートフォン事情」の調査結果を発表した。調査は、2月10日~2月12日に実施。スマートフォンを所有する60~79歳の男女300人から回答を得た。
「積極的にスマホを使用している」と回答した人は78%。中には「定期的に閲覧・投稿しているSNSやメッセージアプリがある」という人も66%いる。また「息子・娘が想像しているよりも、スマホを活用していると思う」と回答した人も64%にのぼる。
ECサイト利用者のうち、ネット上で株取引をしている人は3割
「SNSを使用したことがある」と回答したのは73%。SNSの投稿内容を聞いたところ、近所のお店や風景を撮影した写真をSNSに投稿したことがある人は23%、自分や友人の顔写真を投稿したことがある人は17%となった。顔写真を投稿した人は男性(24%)が女性(9%)を大きく上回った。
ネットショッピングについて聞くと、「インターネット上で何かを買うことがよくある」という人は47%。ECサイト利用者のうち、「フリマアプリ」の利用経験がある人は37%、ネット上での株取引をしている人は3人に1人(34%)となった。
過去に「ネット詐欺」とにあったことがあるかを聞いた。銀行、カード会社、オンラインサービス、芸能人などの名を騙った詐欺メールである「フィッシングメール」を受け取った人が25%、銀行などの名を騙ったショートメール「フィッシングSMS」が21%だった。
また、「利用した覚えのないサイト・サービスからの請求を受けたことがある」という人も約7人に1人(15%)いる。ネット詐欺以外にも、「商品説明と違うものが届いた」といったトラブルに巻き込まれるリスクは高いようだ。
こうしたネット上のトラブルに巻き込まれたときに、気軽に相談できる相手が身近に「いない」と回答した人は4割を超えた。実際にトラブルに巻き込まれた場合は、「インターネットで調べる」(76%)が最多で、次いで「無料の相談窓口に相談する」(73%)となった。
同社は「ネットトラブルが起こった際には、娘や息子には相談しづらい、もしくは第三者から情報提供やアドバイスを受けたいと考えるシニアが多いと言えそうです」とコメントしている。