企業口コミサイト「キャリコネ」は2月、「マスコミ業界のホワイト度が高い企業ランキング」を発表した。マスコミ業界に属する企業をピックアップし、キャリコネのユーザーによる「ホワイト度」評価の平均値が高い順にランキングにした。【参照元:キャリコネ】
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載がある「出版」「印刷」「新聞・テレビ」「ペイテレビ」「ラジオ」を営む企業のうち対象期間中に「キャリコネ」に20件以上寄せられた企業。対象期間は、2016年4月~2018年3月。
1位は「NHK(日本放送協会)」で、ホワイト度評価は5点満点中3.44。2位以降、「リクルートホールディングス」・「朝日新聞社」(3.39)、「ベネッセコーポレーヨン」(3.27)、「J:COM(ジュピターテレコム)」(3.25)と続く。
NHK「年次有給休暇とは別の5日間連続休暇(クリエイティブ休暇)」
1位「NHK」の働く環境に関しては、
「出産・育児・介護などの理由で退職した場合には、あとで復職できる『キャリアリターン制度』が導入されました。過去にこうした理由で退職した方々にもお声がけがあるようですし、職場内にこの制度を利用しづらい雰囲気があるようには感じません。このほか、女性は私の知る限りほとんど全員が育児休暇を取得していますし、男性の後輩が取得したという例もあります」(その他の職種/20代前半男性/年収590万円/2010年度)
といった口コミが寄せられている。NHKは、1950年設立の公共放送機関。国内に54局、海外にも30の拠点を有している。2020年を目標に、テキストビッグデータ解析、画像解析、音声認識の技術面でAI活用に注力していく構えだ。
社員の健康を第一に考え、長時間労働の慣行を改善するため、2017年に「NHKグループ働き方改革宣言」を発表。在宅勤務の拡充やサテライトオフィスの導入、番組のスタジオ収録の原則22時終了、地域放送局記者の泊まり勤務の段階的廃止、AI・ICT活用による定型原稿・テロップの自動作成など、具体的な取り組み目標を策定した。月1回の働き方総点検も実施している。
育児短時間勤務制度や、事業所内保育施設の確保、育児サポートデスクの設置など、積極的な育児支援を行っており、子育てサポート企業として「プラチナくるみん」認定を取得。また、男性社員が5日間取得できる「妻出産休暇」制度をはじめとして男性の育児参画も支援しており、男性の育休取得率も11.7%(2018年度)に上っている。
その他、クリエイティブ休暇(年次有給休暇とは別の5日間連続休暇)、積立休暇、リフレッシュ休暇、介護休暇など、各種休暇制度も充実している。