エニグモは3月16日、「新型コロナウイルスに対する世界各地での意識調査」の結果を発表した。調査は2~3月にネット上で実施し、日本、アジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアなどの871人から回答を得た。
新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、「旅行を控えるようになった」と回答したのはアジアが最多で64%。次いで多かったのが、感染の中心が移りつつあるヨーロッパ(48%)。日本は45%だった。
このほか、北米(39%)、オセアニア(22%)と感染者が多く出ている地域に限らず、世界的に旅行を控えている傾向が明らかになった。
「日本から来た人がマスクの着用をしていないと、白い目で見られます」
日常生活の影響については、日本では「影響が出ている」と回答した人が74%。アジアでは80%に達した。一方、ヨーロッパ(44%)では半数以下に。北米(26%)、オセアニア(13%)ではさらに少なかった。回答者からは
「大邱、慶北地域だけでなく全地域にコロナウイルスが広がり始めています。学校などは休校になっており、住宅街でも外にもあまり人がいない状況です」(韓国)
「ミラノがあるロンバルディア州はイタリア国内で一番多くの感染者が出ています、学校も今週いっぱいお休み、美術館も閉まっています、自宅勤務にしている会社も多く、レストランも開店休業、街、地下鉄、バスもいつもより人が少ない様子です」(イタリア)
また、いずれの国、地域でも「コロナウイルスの感染者が確認された国からの帰国者/来訪者と距離を置くようになった」(20~42%)と回答。
日本で感染者が出てからの、日本人旅行者に対する現地の反応を聞くと「以前よりも歓迎されていない」と回答した人はヨーロッパが45%で、アジア(41%)を上回った。北米(29%)、オセアニア(28%)でも3割近くにのぼる。回答者からは
「残念ながら、アジア(国に関わらず)からの観光客=コロナ保持者のような強い先入観があります」(アメリカ)
「自分は感染していないと思っても、日本から来た人がマスクの着用をしていないと、白い目で見られます」(タイ)
「周辺で、日本人(アジア人)だというだけで、差別的な発言を受けたという人がいました。 日本人旅行者の方々も、そういった場面に遭遇する可能性はあると思います」(フランス)
といった声が寄せられた。