トップへ

J.フロントが業績予想を下方修正、新型コロナでインバウンドも国内消費も振るわず

2020年03月16日 17:12  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

J.フロントリテイリング 公式サイトより Image by: J.フロントリテイリング
J.フロントリテイリングが、2020年2月期通期(2019年3月1日~2020年2月29日)の連結業績予想を下方修正した。売上収益は4,806億円(従来予想は4,920億円)、営業利益は403億円(同470億円)、親会社の所有者に帰属する当期利益は従来予想比18.6%減の210億円(同258億円)にそれぞれ引き下げる。

 下方修正の要因としては、増税による消費の低迷や暖冬による衣料品等の苦戦に加え、2月に発生した新型コロナウイルス感染症拡大の影響などで、訪日外国人消費と国内消費がともに大きく落ち込んだと説明。特に百貨店事業が不調で、2月度の連結売上収益は前年比27.9%減だった。また、百貨店事業における選択定年制の拡大に伴う割増退職金などの追加費用と、一部の事業や店舗の減損損失などをその他の営業費用として計上する予定だ。前回発表予想数値に対し、業績予想の修正に伴う期末配当予想額に変更は予定しておらず、1株あたり18円、中間配当と合わせた1株あたりの年間配当金は36円を見込んでいる。
【あわせて読みたい】青山商事が今期3度目の業績予想下方修正、卒業式や入学式の見送りが影響