NPO法人グッドネーバーズジャパンは3月13日、ひとり親家庭へのアンケートの結果を発表した。調査は今年3月、同法人の運営する「グッドごはん」の利用者を対象に実施。東京・神奈川・埼玉在住でひとり親家庭の318人から回答を得た。
小中高のいずれかに子どもが通っている人は277人で、うち「休校になっている」と回答したのは275人にのぼる。
ひとり親家庭の約半数、「収入は減ると思う」
子どもが学校に通う家庭に、休校中に過ごす場所について聞いた。最も多かったのは「自宅(子どものみ)」で56.6%だった。以降、「自宅(保護者と)」(21.6%)、「学童等の施設」(13.2%)、「親戚や友人宅」(8.4%)と続く。休校中に保護者と一緒でない子どもは約8割となった。
休校により、ひとり親家庭の収入、そして支出への影響も懸念される。実際、「通常より収入は減ると思う」と回答している人は47%。具体的には、
「講師をしている塾が今後休みになる可能性があり、減収の恐れがある」
「子どもに障害があるためパートの時間が減り、尚且つ子どもの昼食にかかる食費が増える」
といった声も挙がっている。一方で、仕事量が増加し、激務となっている職場もあった。保育園・学童保育などの仕事に携わっている人は、休校の急な決定により「仕事量が倍増した私にとっては地獄の日々です」と綴る。
「毎日残業で買い物に行く時間もなく、夜遅くスーパーに行っても何も売っていない現状に驚きました。子どもたちには日々がまんの連続でこれがあと1か月も続くと考えるとノイローゼになる人もいるのではないでしょうか」
「お昼は子どもだけで過ごす事が多く、レトルトや冷凍食品を買うことが多くなりました」
休校による支出事情についても聞くと、支出の増加を予想する家庭は93。食費の増加を懸念する人が9割を超えた。理由として、「食費もビックリするほど高額になりました」「自宅での食事量が増え、買い物に行くペースが増えています」と綴る人が多く見られた。
「仕事の都合上、スーパーの開いている時間には買い物には行けず、お米や、安売りしてる食品を購入できない事がありました。お昼は子どもだけで過ごす事が多く、レトルトや冷凍食品を買うことが多くなりました」
「学童のお弁当の金銭的負担に加え精神的な負担も大きいです」
また、「小学6年生と中学3年生の子どもがいますが、昼夜逆転してしまい食費も光熱費も高くなり辛いです」といった声も寄せられている。