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ローランド&LDHのYouTubeチャンネルが爆伸び イベント自粛を悲しむファンへの配慮が話題に

2020年03月16日 10:31  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 YouTuberに関するデータを提供する「NoxInfluencer(ノックスインフルエンサー)」を参照し、直近1週間で注目を集めたYouTubeチャンネルの理由を探る本企画。今回は、2つのチャンネルに注目してみた。


(参考:YouTuber週間チャート分析:三代目JSB・NAOTO、YouTuberデビューで登録者数爆増!


 この1週間で登録者数が最も伸びたのは、”現代ホスト界の帝王”と称されるROLAND(ローランド)の「THE ROLAND SHOW(↑204.7%/登録者数8.47万)」チャンネルだった。


 元々は、ホストたちの仕事ぶりやプライベートなどの様子を配信する「HOST-TV」チャンネルで、下積み時代のエピソードや休日の過ごし方などが公開され、今の人気に火が点いた形のROLAND。今回、満を持して自身のチャンネルを開設した理由については「みんなが新たな発見をしてくれたりとか 普段こういうこと考えてるんだとか 自分の人生のショーを見てほしい」と説明している。


 先日、現在世界を騒がせている新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の拡大に伴い、専門教育機関のバンタン専門校が執り行う「令和元年度 バンタン卒業・修了式」が無観客で行われた。そんな中、ROLANDはゲストとして登壇。


 インターネット配信を通じ、卒業生約1220名に祝辞を贈る様子を、自身のチャンネルにて公開した。同動画には「大学の卒業式が中止になってしまい寂しかったのですが、ローランド様のスピーチが聞けて幸せです」などのコメントも投稿されており、全国の学生たちにも影響を与えたことが窺える。社会的にも寄与しているチャンネルとして、今後も注目されそうだ。


 続いて紹介したいのは、EXILEやGENERATIONS from EXILE TRIBEなどが所属する芸能事務所「LDH JAPAN(↑94.0%/登録者数33万)」が運営するYouTubeチャンネル。チャンネル自体は2013年より開設されていたが、わずか1週間ほどで登録者数が16万人近く増加した。


 現在、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためライブ興行が自粛されているが、この状況を鑑みた同社代表の森雅貴氏は、LDH所属アーティストたちの過去のライブ映像コンテンツを無料配信することを決定。LDHの公式チャンネルでは3月9日よりアリーナツアーなどの様子を順次公開されており、一気にYouTubeの登録者数も増加した。


 日本だけではなく、欧州や米国でも苛烈な広がりを見せている新型コロナウイルス感染症の影響で、ライブやイベントなどの興行分野が相次いで中止や延期などの措置が取られている。そんななか、動画プラットフォームとして多くのユーザーに利用されるYouTubeならではの、エンターテイメント性のある魅せ方を生み出したチャンネルが、大きく注目を浴びた1週間であった。未だ見通しの立たない状況だが、有事の際だからこそ浮かぶ妙案に今後も期待していきたい。


(鳥羽竜世)