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iPhone・iPadは折りたたみ式へーーAppleが特許出願

2020年03月16日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『Patently Apple』より

 Appleが、折りたたみ式のiPadやiPhoneの開発を計画している可能性があることが分かった。


(参考:3月の新型iPhone発表イベントが中止? 何らかの方法でリリースは強行か


 『Patently Apple』は、1つの画像を2つのディスプレイにシームレスに分割できる「ジョイント・オペレーティング・モード」という第二のモードに移行できる、Appleの特許出願を米国特許商標庁が公開していると報じたからだ(参考:https://www.patentlyapple.com/patently-apple/2020/03/apple-invents-foldable-ipad-and-iphone-that-could-enter-a-joint-operating-mode-similar-to-microsofts-surface-neo.html)。


 これは、Microsoftの次世代折りたたみ式タブレットSurface Neoに似た機能だ。


 2017年の第2四半期に出願された模様だが、スマホ業界では、競合企業同士で特許戦争が繰り広げられている。これは、あくまで特許出願であって、このような製品がいつ市場に投入されるかは、現時点では不明だ。


・他社は、折りたたみ式タブレット/スマホでことごとく失敗
 『9to5Mac』は、折りたたみ式スマートフォンは、これまでのところ最高の成果は出ていないと指摘している(参考:https://9to5mac.com/2020/03/10/folding-iphone-or-ipad/)。


 たとえば、SamsungはGalaxy Foldのローンチイベントで、不具合が発生し大失敗に終わり、更新されたバージョンもすぐに問題が露呈したり、Motorola Razrは、ロボットによる折りたたみ耐久性テストですぐに壊れてしまったり、MicrosoftのSurface Duoは、ライブストリーミングされたローンチデモ中にクラッシュしたりと散々な結果に。


 もちろん、各社巻き返しを計っており、Samsungが新たに発売したGalaxy Z Flipは好評だし、Microsoftは仕切り直しとして、Surface Neoを2020年の休暇シーズンにリリースする予定。こちらは9インチスクリーンが2つあり、革新的な360°可動するヒンジになっている端末で、通常のタブレットして使えるのはもちろん、ノートパソコンのようにして机に置いてキーボードで打ち込むことも可能だ(参考:https://www.microsoft.com/en-us/surface/devices/surface-neo)。


・満を持して最新トレンドを採用か
 『MacRumors』は、これまでのiPhoneにおいて、折りたたみ式を巡る多くのコンセプトが検討されてきたことを紹介したうえで、大手金融機関UBSが、iPadを折りたたみ式にするのではないかと見ていることを報じた。(参考:https://www.macrumors.com/guide/foldable-iphone/)。


 また、『Tom’s Guide』は、この特許出願ではサイズにこそ言及されていないものの、デバイスを広げて平らにすると、AppleのiPad AirかiPad miniに近い大きさになる可能性が高いだろうとしている(参考:https://www.tomsguide.com/news/foldable-iphone-design-is-a-marriage-of-ipad-and-galaxy-z-flip)。


 Appleが、いよいよ最新トレンド“折りたたみ”をプロダクトに採用する日も近いかも知れない。


(Nagata Tombo)