トップへ

米老舗飲料会社が「コロナウイルス・カクテル」を販売し物議醸す

2020年03月14日 21:42  Techinsight Japan

Techinsight Japan

新商品のソーダ「コロナウイルス・カクテル」(画像は『Avery’s Soda 2020年3月7日付Facebook「Our newest flavor is here, Coronavirus Cocktail!」』のスクリーンショット)
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスだが、これに便乗しマスクやトイレットペーパーを高値で販売するなど金儲けにつなげる人達があとを絶たない。このほどアメリカの老舗飲料会社が、カクテル用の新しいソーダを限定発売したのだが、商品名が「コロナウイルス・カクテル」だったことで物議を醸している。『New York Post』『Wfsb.com』などが伝えた。

米コネチカット州ハートフォード郡ニューブリテンにある100年以上もの伝統を持つ老舗飲料会社「エイヴリーズ・ビバレッジ(Avery’s Beverages)」は、1904年に創業者が納屋でクラフトソーダを作って以来、その昔ながらの味が今でも親しまれている。

同社のソーダはレモン味はもちろんのことピーチ味やスイカ味など様々な種類を販売しており、アルコールと割ってカクテルとしても楽しめるようだ。そんな同社が限定販売したオレンジとライムをミックスした味のソーダの商品名が「コロナウイルス・カクテル」だったことで大きな注目を集めている。

今月7日、同社のFacebookに「コロナウイルス・カクテル」の写真が投稿され、次のように綴られていた。

「最新の味の商品名はコロナウイルス・カクテルです! この毒々しい緑色の調合はオレンジとライムのミックスで(ライムが味の決め手)、伝染率の高いドリンクです。またミックスすることで素晴らしい味になります。ラベルにはお気に入りのリキュールを使ったカクテル『パンデミック・パンチ』のレシピがあります。」

「この最新の味は試した人の誰もがとても美味しいと言ってくれます! コロナウイルス・カクテルは限定販売ですので、販売が終了する前に手に入れることを望みます。さあ! みなさんきちんと手洗いをしましょう!」

一見、不謹慎な商品名にも見えるが、アメリカでは新型コロナウイルスに対して危機感を持っていない人が多いのか、ユニークな商品だと捉えたようで次のような声が寄せられた。

「アマゾンでも買えるようにしてほしいな。」
「これは美味しいね。テキーラと相性が良かったよ。」
「素晴らしい! もしかしたらウイルスを吹き飛ばすかも!」
「からかい半分のような商品だけど、思わず私は今日買ってしまったわ。とても美味しいのよ。」

しかし中には「何も面白いことなんてないわ! ウイルスで亡くなった家族に聞いてみなさいよ。ひどい味に決まってる」といった否定的なコメントも見受けられた。思いきった商品名は賛否両論あったものの、商品の知名度をあげることは十分できたようだ。

画像は『Avery’s Soda 2020年3月7日付Facebook「Our newest flavor is here, Coronavirus Cocktail!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)