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東芝子会社、ダッカ都市高速鉄道6号線向け回生電力貯蔵装置を受注

2020年03月14日 19:32  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
東芝インフラシステムズはこのほど、バングラデシュのダッカ都市高速鉄道(略称「MRT」)6号線向けの回生電力貯蔵装置8セットを受注したと発表した。今年の下半期から順次納入する予定としている。

回生電力貯蔵装置は、列車がブレーキをかけた際に発生する回生電力を蓄電池に充電し、列車が加速するための電力として再利用するための地上設備。その他、停電で列車が駅間やトンネル内に停止した場合の非常走行用電源や、変電所の代替であるバッテリーポストとして活用するなど、多様な用途がある。今回受注したMRTの蓄電池には、東芝インフラシステムズが開発した長寿命のリチウムイオン二次電池「SCiB」が使用される。

同社の回生電力貯蔵装置は国内において納入実績が多く、在来線、地下鉄、モノレール、路面電車に採用されているが、海外に納入するのは今回が初めてとのこと。納入先のMRT6号線はダッカ市内を全線高架で南北につなぐ全長約20kmの路線。慢性的な交通渋滞と深刻な大気汚染を緩和する手段として期待されている。(佐々木康弘)