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FacebookやGoogleが医療用マスクの広告を一時的に禁止 悪徳業者対策に出る

2020年03月14日 11:41  リアルサウンド

リアルサウンド

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 米ソーシャルメディア大手Facebookが、新型コロナウイルス(COVID-19)に対する懸念の高まりに伴い、医療用マスクの広告を一時的に禁止することが分かった。


(参考:新型コロナウイルスの影響でイタリア全土のApple Store緊急閉店 広がるテック業界への打撃


・新型コロナウイルスの不安を煽るコピーを排除
 世界保健機関(WHO)が、2009年以降で初めてパンデミック(世界的大流行)と断定した危機的状況で、マスクは各地で売り切れが続出している。人々が不安を募らせている時に、在庫の買い占めを行い、法外な価格で販売している業者が見受けられる。


 『The Verge』によると、マスクは1つにつき75セント(約75円)から1,000ドル(約10万円)の値が付いているという(参考:https://www.theverge.com/2020/3/9/21171654/facebook-ebay-coronavirus-face-mask-listing-ban-evade-amazon-covid19)。


 これらの悪徳業者の中には、新型コロナウイルスの不安を煽るようなキャッチコピーの広告を出稿している者もあった。そのため、Facebookは今回の広告禁止の処置を取るに至ったという。


 該当する広告が掲載された場合、Facebookは、自動システムとユーザーからの通報に基づき、リストを削除することになる。


 このことについて、Facebookのプロダクト・ディレクターであるロブ・レザーン氏は、次のようにツイートしている。


「弊社は、医療用マスクの広告やリスティングを禁止しています。COVID-19をつぶさにモニターしており、今回の公衆衛生の緊急事態を悪用しようとしている者がいるのであれば、ポリシーに然るべき更新を行います」


・Googleはマスク広告を全面禁止
 Facebookと足並みをそろえて、Googleも医療用マスクの広告を禁止した。


 Googleのスポークスマンは『CNBC』に「慎重に検討した上で、全ての医療用フェイスマスクの広告を一時的に禁止することを決定しました。状況を監視しており、必要に応じてユーザーを保護するために行動を続けます」と伝えた(参考:https://www.cnbc.com/2020/03/10/google-bans-ads-for-medical-face-masks-amid-coronavirus-outbreak.html)。


 Googleによると、特別コロナウイルスに言及していない商品についても、マスクは全面的に禁止処置が適用されるという。


・パンデミックに乗じて暴利むさぼる“許されざる行為”
 WHOは、人々が驚愕のペースでマスクを購入しており、医療従事者が着用する分が不足していると訴えている。


 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(COVID-19)は、2019年の年末頃には、何やら尋常ではない疫病として、武漢でSNSへの投稿もあったとされる。しかし、周知が遅れ、一般的に広く知れ渡ったのは2020年1月になってからだ。


 人々が危機感を抱いて、各国政府が対策を講じた頃には、もう既に世界各地にウイルスが拡散されていた。現在、感染者が確認されていない国のほうが少数派になっており、感染者数は12万人を超え、死者数は4千人を超えた。


 新しいウイルスだけに未知なことも多く、有効な薬も開発されていない。世界中の人々が、見えない不安に苛まれている中、その弱みを突くような悪徳な行為は、断じて許されるべきではない。


(Nagata Tombo)