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トランジット手掛ける徳島の複合施設が4月開業、ゴミ処理施設をリニューアル

2020年03月14日 11:22  Fashionsnap.com

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WHY イメージパース Image by: トランジットジェネラルオフィス
ごみ処理施設からリニューアルされた複合施設「ワイ(WHY)」が、徳島県勝浦郡上勝町に4月25日に開業する。ごみステーションやホテル、ラーニングセンターなど5つの機関を揃え、ホテルは現在公式サイトで宿泊予約を受け付けている。総合プロデュースはトランジットジェネラルオフィスが手掛け、建築設計は中村拓志と同氏が主宰するNAP建築設計事務所が担当する。

 上勝町は、2003年に日本で初めて「ゼロ・ウェイスト(Zero=0、Waste=廃棄物)宣言」を行って以来ゴミ収集を行わず、住人自らが瓶や缶を資源としてゴミステーションに持ち寄って45種類以上に分別する取り組みを行っている。現在リサイクル率は80%を超えており、国内外の環境問題に関心を持つ人が年間約2,600人訪れている。
 新施設は標高700m以上の山地に覆われた渓谷に位置し、敷地面積は5,556平方メートル、延床面積は1,176平方メートル。環境教育や住民配慮の環境整備を目的とするほか、より多くの人がゼロ・ウェイストに対する取り組みを体験できる環境型複合施設として運営する。
 施設はリサイクルごみ集積場の「ごみステーション」、上勝町住民のリサイクル可能な不用品をリサイクルする無料交換所「くるくるショップ」、2人以上4人まで宿泊可能な全4部屋を用意する「ゼロ(0)・ウェイストアクションホテル」、環境ラーニングを年数回企画する「セミナールーム」、ごみゼロ活動に興味ある企業や教育機関向けの「ラボ」で構成される。ホテルは全4室を用意し、1室2人の場合の予定宿泊価格は、1泊朝食付きで1人あたり税別1万2,000円~。また、インフォメーションデスクを設置し、フライフィッシングや陸カヤック、サバイバルゲームなどのフィールドアクティビティーやエコライフ体験などのプログラムを案内するという。建築には上勝町で伐採された杉材や不要になった建具や家具などを活用する。
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■上勝町ゼロ・ウェイストセンター(WHY・ワイ)オープン日:2020年4月25日(土)住所:徳島県勝浦郡上勝町大字福原字下日浦94番地4公式サイト■ゼロ(0)・ウェイストアクションホテル部屋数:全4室1部屋あたりの人数:2人以上4人まで予定客室価格 :1泊朝食付き1万2,000円~(1室2人、1人あたりの税別料金)■上勝町ゼロ・ウェイストセンター(WHY・ワイ) プロジェクトメンバーブランディング・クリエイティブプロダクション・エクスペリエンスデザイン :トランジットジェネラルオフィス建築設計:中村拓志&NAP建築設計事務所事業スキームアドバイザー:トーンアンドマター地域コーディネーター:一般社団法人 地職住推進機構運営主体:BIG EYE COMPANY