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中村江里子、仏大統領の国民へのメッセージを紹介 日本と違い「70歳以上の方は外出しないように」

2020年03月13日 15:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

週末は「家族で静かに過ごしたい」と中村江里子(画像は『中村江里子 2020年3月13日付オフィシャルブログ「仲間が増える!!!」』のスクリーンショット)
フジテレビを退社後にフランス人実業家と結婚したフリーアナウンサーの中村江里子(51)。パリ在住の彼女が、現地時間12日20時にマクロン大統領がフランス国民に向けて発表したメッセージの内容をブログで伝えている。このもようはテレビでも放送され「先の見えない“戦い”のスタート」と国民に覚悟を求める強烈なものだったが、中村江里子は「これまであまり危機感なく過ごしていた人たちも今、私たちが置かれている状況がいかに困難なものであるのか理解をし、意識を持つことが出来たと思う」と述べている。

中村江里子は2月29日のブログで、フランス国民の新型コロナウイルスに対する危機感のなさを嘆いていた。世界中から多くの人が集まるファッションウィーク(通称パリコレ)のショーは中止にならず、3人の子供たちが通う学校から「指定の国々からの帰国者は2週間の自宅待機をするように」と指示が出されるも無視する家庭が少なくなかったそうだ。隣の国のイタリアでは2月末時点で新型コロナウイルスの感染者数が1000人を超えており、フランスとはパスポートチェック無しで自由に電車で行き来できる。この頃にフランス政府から「今後2か月間は握手をしないように」、「5000人以上が集まるイベントは自粛するように」と要請はあったが、中村はこのままだと感染が拡大するのではないか―と不安を感じていたようだ。

だが3月に入り、フランスの新型コロナウイルスの感染者数が急増する。日本時間3月12日18時の時点で感染2281人、死亡48人と爆発的に感染者数が増えたのだ。この現状に、フランスのマクロン大統領は現地時間12日20時にテレビでおよそ30分にわたるメッセージを発表。中村のブログによると「戦いのスタートだと。この戦いは数日後、数週間後、数か月後…先が見えないのだと」と言明、「je compte sur vous(あなたがたに期待します、頼りにしています)」と何度もフランス国民に呼びかけたという。続けて“人が集まることは避ける”という観点から「来週の月曜日からフランス全土すべての学校が休み」、「70歳以上の方は外出しないように」など具体的な指示が出されたそうだ。そしてマクロン大統領が何度も繰り返したのが、“お金の問題ではない”ということ。企業にはできる限り自宅で仕事ができる環境を整えるよう要請し、国としては給与の保証などもきちんとやることを約束、「今はフランスが一つになってこの状況を乗り切らなければならない」と訴えたという。

またマクロン大統領は「このコロナウイルスとの戦いによって、様々なことが大きく変わるだろう」と話していたそうだ。中村江里子はこの週末に予定していた東京での仕事をキャンセルし、部屋の片付けや読書、映画鑑賞など家族で静かに過ごしたいとしている。

画像は『中村江里子 2020年3月13日付オフィシャルブログ「仲間が増える!!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)