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ヘンリー王子、グレタさんを装った「いたずら電話」の被害に 電話番号の入手経路は明かさず

2020年03月13日 13:52  Techinsight Japan

Techinsight Japan

すっかり騙されてしまったヘンリー王子
ヘンリー王子が、ロシアの2人組からいたずら電話の被害に遭っていたことが明らかになった。彼らはスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんになりすまし、環境破壊や王室離脱などについてヘンリー王子に尋ねた。流出した会話の一部はYouTubeで公開され、ロシアの国営放送『ロシア24TV』でも放送された。

英大衆紙『The Sun』によると、ヘンリー王子へのいたずら電話の内容が録音されたのは、王子がカナダのバンクーバー島にある豪邸に滞在していた昨年大晦日と今年1月22日だったそうだ。いたずら電話をかけたのは、“ボバンとレクサス(Vovan and Lexus)”の愛称で知られるロシア人コメディアン、ウラジミール・クズネツォフさん(Vladimir Kuznetsov、33)とアレクセイ・ストリャロフさん(Alexey Stolyarov、32)だ。2人は過去にもボリス・ジョンソン英首相や歌手エルトン・ジョン、俳優ホアキン・フェニックスなど複数の有名人にいたずら電話をかけたことで話題になったコンビだ。

いたずら電話を受けたヘンリー王子は、グレタ・トゥーンベリさんと彼女の父親からの電話だと信じ切った様子でこのように語っている。

「世界は問題を抱えており、あきらめるのは非常に簡単だ。君達が行っていることは、本当に素晴らしい。」
「残念ながら、今の世の中はうんざりするような人達が主導している。君達のような若い世代が未来を変えるんだ。」
「人々は目を覚ます必要がある。目覚めさせる効果的な方法はたったひとつ、危機意識を持つことだ。そのためには、君達は過激なことをする必要があると思う。」

王室離脱について聞かれると、「この決断は、もちろん簡単ではなかった。だが僕の家族にとっては正しい決断であり、息子を守るための正しい決断だった」と言い、米国の環境政策については「ドナルド・トランプがアメリカの石炭産業を大きく推進していることで、罪もない人達が亡くなっているんだ」と答えたという。

BBCのロシア特派員はいたずら電話をかけたウラジミール・クズネツォフさんに取材を行い、『The Sun』が報じた電話の内容が正確なものであることを確認した。

ウラジミールさんによると、ヘンリー王子をからかうつもりは全くなかったそうだ。

「僕達はこんな風に、面白い要素を念入りに調べあげるんだ。そうすることで、いたずら電話を通常の真面目な会話よりずっとユーモラスなものになるから。」

ヘンリー王子の電話番号の入手経路については明らかにしなかったが、2人は最近グレタさんを装い、英国の政治関係者を含む複数の人物にいたずら電話をかけたことを告白している。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)