ワークポートは3月12日、「新型コロナウイルスの影響」に関する調査結果を発表した。調査は2~3月にかけて実施し、転職を希望している20~40代の男女407人から回答を得た。
直近の勤務先で、6割以上が「新型コロナウイルス対策がとられている」(60%)と回答した。具体的な対策としては「マスクの着用許可・義務」、「時差出勤・テレワーク」、「会議の中止・オンライン化」などが多くみられた。
コロナ対策「社員食堂でのセルフサービスが廃止された」
対策としてはこのほかに
「社員食堂でのセルフサービスが廃止された」(20代男性、製造)
「出張が禁止になった」(30代女性、管理)
「扉を開放してドアノブを触らずに入室出来るようになった」(30代男性、システムエンジニア)
といった声も。対策の開始時期としては「2月下旬」(36.9%)が最多で、次いで「2月上旬」(20.9%)、「2月中旬」(26.6%)と8割以上が2月中に対策を行っていた。また、一部では「1月」(15.5%)の時点で対策が始まっていたと回答する人もいた。
一方、対策がとられていないと回答した4割のうち「今後対策が取られる可能性がある」(15.3%)とした人はわずか1割強に。「対策がとられる可能性はない」(22.3%)という回答を下回った。
明日の朝37.5度の熱が出た場合の対応としては「新型コロナウイルスを疑い、欠勤して指定された機関に連絡をする」(22.4%)と答えた人は2割強だった。このほか「欠勤して自宅で安静」(39.1%)、「欠勤して最寄りの病院に行く」(28.7%)という人が多かった一方、1割は「通常通り出勤する」(9.8%)と回答した。
「オンライン面接で会社の雰囲気が分かりづらくなった」
新型コロナウイルスの感染拡大が「転職活動に影響がある」(45.5%)という人は半数近くにのぼった。具体的な影響については「オンライン面接に変更された」という声が多く、ほかにも
「面接に行って新型コロナウイルスに感染したらと考えてしまう」(40代男性、接客販売)
「選考を受けるために外出するのが怖い。転職活動の意欲が下がった」(40代女性、企画マーケティング)
といった外出、対面での面接に不安を感じる声や「オンライン面接で会社の雰囲気が分かりづらくなった」という意見も挙がった。
このほかにも「世界全体が自粛ムードになると景気への影響が心配される。リーマンショック時の転職活動もかなり厳しかったため不安を感じている」(30代女性、クリエイター)と経済への懸念を感じている人もいるようだ。