ASIAtoJAPANは3月11日、「日本で働く高度外国人材の意識調査」の結果を発表した。調査は2019年10月に実施し、現在日本で働いている外国人200人から回答を得た。
来日前の日本語能力試験のレベルを聞くと、3人に1人以上の人が「検定結果を持っていない」(35.5%)と回答。日常会話が可能なレベルに達していないとされる「N4、N5」(18.5%)と合わせて半数以上は日本語ができると言い難い状況だったという。
しかし、来日後は「持っていない」(13.5%)、「N4、N5」(12%)と回答した人の合計は4人に1人程度に減少。ニュースを理解できるレベルとされる「N1、N2」という人は60.5%にのぼる。
外国人の過半数が「友達作り」に苦戦
日本での就業を希望する理由として最も多かったのは「日本の文化が好きだから」(23.9%)。次いで「海外でチャレンジしたかったから」(16.8%)、「日本の技術や会社に興味があるから」(15.2%)と続いた。
他に「キャリアにとってプラスだから」(12.5%)、「日本語を活かしたかったから」(11.4%)、「経済的な理由から」(7.4%)などの回答もみられた。
日本で仕事をする上で大変だったこととして、目立ったのは「同期とのコミュニケーション」(79.5%)、「上司とのコミュニケーション」(78.5%)という点。他に「仕事の実行」(72%)、「仕事量」(62.5%)といった声も挙がった。
生活面について聞くと、「友達作り」が大変だったと回答した人の割合が60%。また「引っ越し」(54.5%)、「携帯電話の契約」(49%)も多かった。一方、「食事」(68.5%)、「交通」(67%)、「日常生活」(63%)は便利だったという人が多かった。
日本での生活や仕事への満足度を10点満点で評価すると、最も多かったのは「8点」(33%)で、次いで「7点」(23.5%)、「9点」(13%)と続く。平均は7.45点となった。