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医師の過半数「新型コロナ発生後も忙しさは変わらない」 感染予防で「インフル等にかかりにくくなっている」の声も

2020年03月11日 18:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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医師のともは3月11日、医師に対する「新型コロナウイルス感染症に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は3月に実施し、同社の登録医師328人から回答を得た。

新型コロナウイルス発生による医師の勤務状況の変化を聞いたところ、「忙しさは変わらない」(54.3%)が過半数となった。具体的には、

「感染症とは関係のない業務のため」
「まだ感染患者がいないので、ほほ通常通りの診療ができている」

といった声がみられた。ただ「医師は変わらないが、看護師は欠勤者が増え個々の負担が増えている気がする」と、看護師の負担を懸念する声も挙がった。

「患者数は変わらないが問合せ件数が増えた」の声も


新型コロナウイルス発生後は「時間に余裕ができた」(28.6%)が「忙しくなった」(17.1%)を上回る結果となった。「時間に余裕ができた」という人は、「外来が制限された」「研究会や会議が減った」などの声以外に、

「各自が感染防止対策をしているおかげか、インフルエンザや風邪にかかりにくくなった」

といった他の病気への対応に追われなくなったという声もあった。一方、「忙しくなった」と回答した人からは、

「マニュアル作成など感染症対策の業務が増えた」
「患者数は変わらないが問合せ件数が増えた」

などの声が挙がった。

一斉休校に「学生が繁華街など人が多いエリアに出ている気がする」の指摘も

小中高の一斉休校をどう思うか聞くと、「有効だと思う」が47%)と約半数。「有効だと思わない」(23.7%)を上回った。「有効だと思う」と回答した理由として、

「クラスター感染の予防につながる」
「人の移動が絶対的に減る」
「国民、特に報道に余り接しない若者に対するアピール効果はある」

といった意見が挙がった。一方、「有効だとは思わない」という人からは、「自宅待機指示や外出制限などをかけていないため」「学生が繁華街など人が多いエリアに出ている気がする」と、結果として学生の外出が減っていない事を指摘する意見がみられた。

他に「子供の感染自体が少ないから」「一般的な感染症の一つとして受け入れるべき」といった声も挙がった。

医師自身が感染防止のために気を付けていることとして最も多かったのは「手洗い」(23.3%)。次いで「マスクの着用」(17.9%)、「アルコール消毒」(17.8%)と基本的な対策が目立つ結果となった。