ヤフーは3月11日、国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されたのを受けて、ヤフオク上でのマスクの個人出品を全面的に禁止した。禁止になったのは、家庭用・医療用・産業用マスクなど。自作マスクについても、素材や形状などによっては対象に含むという。
同社広報は、キャリコネニュースの取材に対して「現在すでに出品されているマスクについても対象に含まれる。本日から順次、削除対応していく」と回答した。
ヤフオクストアでも“不相当価格”での出品は削除対象
ヤフオクでは、メルカリがマスクの高額出品者の削除対応を始めて以降も悪質な高額出品が続いていた。今月上旬には一部出品に限り、14日以降に禁止するなどと発表していたが、ネット上では「ヤフオク対応遅い」などと批判が相次いでいた。
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今回の対応は、マスク出品の禁止時期を早めた形だ。同社広報は
「前日の閣議決定を受けて、個人間の取引を禁止した。小売店が出品する『ヤフオクストア』は例外だが、市場と比較して不相当価格での出品などがあった場合には削除する」
とコメントしている。
メルカリは3月10日、公式ブログなどで13日からマスクの出品を一律禁止し、削除対象にすると発表。楽天が運営するラクマも同日、12日15時からマスクの出品禁止をアナウンスしていた。
3月15日施行の同政令では、マスクの高額転売を禁止。小売業者などから購入したマスクを、その購入価格を上回る価格で転売した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課される。
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