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「世界で最も検索された女性」にテイラー・スウィフト、セリーナ・ウィリアムズら 国際女性デーにGoogle発表

2020年03月10日 11:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

最も検索された女性アーティストは歌姫テイラー・スウィフト(画像は『Taylor Swift 2019年12月11日付Instagram「When you’re pretttttty sure that if you were a man, you’d be the man」』のスクリーンショット)
今月8日の国際女性デーにちなみ、Googleが「今年最も検索された女性」を発表した。音楽界からは米出身の歌姫テイラー・スウィフトが、女性アスリートではテニス界の女王セリーナ・ウィリアムズが、そして最も検索された喜劇女優にはアジア系米国人女優のオークワフィナ(Awkwafina)がそれぞれ選ばれた。

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毎年3月8日の国際女性デーには、世界中で女性にフォーカスした様々なイベントが開催される。インターネット検索最大手のGoogleは同日、業界別に「今年最も検索された女性」を発表した。

それによれば音楽界で活躍する女性アーティストのなかで、今年最も検索されたのは米出身の歌姫テイラー・スウィフトだという。かねてから業界の男女格差を声を大にして主張してきたテイラーは先月、男性優位の社会に物申す『The Man』のMVをリリース。約4分にわたるそのビデオのほぼ全篇に男装して出演し話題を集めたばかりだった。ちなみに第2位にはセレーナ・ゴメス、第3位にはニッキー・ミナージュがランクインしている。

最も検索された女性アスリートには、テニス界の女王セリーナ・ウィリアムズが選ばれた。シングルス、ダブルス、混合ダブルスのグランドスラム合計優勝回数は39回で男女を通じ歴代3位、1968年4月のプロ選手のグランドスラム大会オープン化以降では、歴代2位という輝かしい記録を持つ。セリーナは2018年、大坂なおみ選手と対戦した「全米オープン」決勝戦にて、コートでの理性に欠けた言動がバッシングの対象に。しかし主審のくだした違反認定を「男女差別」だと声高に訴え、テニス界の格差社会に一石を投じた。


そして今年最も検索された喜劇女優には、アジア系米国人女優のオークワフィナ(Awkwafina)が選ばれている。中国系米国人の父と韓国系の母のもとに誕生したオークワフィナは、「キャストは全員アジア系」の触れ込みで大ブレイクした『クレイジー・リッチ!』や『オーシャンズ8』(ともに2018年公開)に出演し一躍人気女優に。今年開催された第77回ゴールデングローブ賞では『フェアウェル』で主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞し、アジア系女優史上初の快挙を果たしている。

そのほかにも、女性執筆による最も検索された著書には英作家J・K・ローリングの『ハリー・ポッター』シリーズが、そして最も検索された女性映画監督には『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ監督が選ばれている。

Googleによれば、“ガールパワー・ソング”の米国内における検索率は過去最高に達しており、“女性エンパワーメント”のワード検索率は2004年以降、330%も上昇しているという。また“IT業界の女性”という検索ワードにいたっては、なんと860%もの上昇率が見られたそうだ。“#MeToo”ムーブメントなどにより、近年フェミニズムや男女平等への気運がより一層高まっているが、これらの数字はそんな社会情勢を見事に裏付けていると言えるだろう。

画像は『Taylor Swift 2019年12月11日付Instagram「When you’re pretttttty sure that if you were a man, you’d be the man」』『Serena Williams 2020年1月1日付Instagram「New year, an even better me (and you!).」』『AWKWAFINA 2020年1月13日付Instagram「Thank you @criticschoice !!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)