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今秋、iPhone 12がバカ売れする? アナリストが“スーパーサイクル”を予想

2020年03月10日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『EverythingApplePro』より

 新型コロナウイルスの影響により情報が錯綜している、iPhone 9(iPhone SE2)およびiPhone 12。海外メディアは生産から正式な発表・発売まで、そのスケジュールに混乱が生じていることを伝えているが、一方で2020年秋以降、新型iPhoneに“嵐のような需要”が訪れると予測する向きもある。


(参考:Apple Storeの交換用iPhoneが不足? 新型コロナの影響受けるも市場の業績予測は強気


 『Forbes』は3月5日付の記事で、TF International Securitiesのアナリストで、Apple関連の予測に定評のあるミンチー・クオ氏のコメントを掲載。コロナウイルスのリスクを分散させるべく、AppleがiPhone 12のレンズ生産ルートを急ピッチで、多様化させていることを明らかにしたと伝えている(参考:https://www.forbes.com/sites/gordonkelly/2020/03/05/apple-iphone-12-2020-design-camera-flash-update-iphone-11-pro-max-upgrade/#43572d312fc6)。


 一方、iPhone 9(iPhone SE2)は、生産の最終段階にあるものの、サプライチェーンは、依然として混乱が生じたままのようだ。


 発表は3月が基本路線だが、コロナウイルスの影響で、テック系のイベントが中止されているため、予定通りに進むかは疑わしい。一般的に知られている、Apple新商品ローンチのこれまでのパターンが、2020年には当てはまらない可能性がある。


・発表時期は2020年9月が濃厚も、諸説あり
 iPhone 12のリリース日について、『Tom’s Guide』は、「iPhone 11のラインナップが2019年9月10日に開催されたAppleのイベントで発表されたため、2020年9月にiPhone 12が登場するのは当然の流れだ。発表日は、9月7日レイバー・デーかもしれない」と記している(参考:https://www.tomsguide.com/news/latest-iphone-12-news)。


 一方で、先行して5Gモデルを発表している競合メーカーに、シェアを奪われるのを少しでも防ぐために、Appleが例年より早い時期に発売する可能性も残されているという。ただ、前出のクオ氏は、通常よりも早いリリースは予定されておらず、例年通り秋になると見ているようだ。


・アップグレード需要の嵐
 他方で、Wedbush Securitiesのアナリストであるダン・アイヴス氏は、2020年秋、iPhone 12リリースに伴い、絶え間ない嵐のような需要で、iPhoneアップグレードの“スーパーサイクル”が起こるという観測を示している。


 アイヴス氏は、9億人を超えるiPhoneユーザーのうち、約3億5000万人が買い替えの時期にさしかかると考えている。そしてAppleは、2021年9月の会計年度中に2億~2億1500万台を販売すると予測している。新型コロナウイルスの大流行により、短期的に業績は減速するが、その後にアップグレードの需要がくるというのだ(参考:https://9to5mac.com/2020/03/03/iphone-12-upgrade-supercycle/)。


 不確定要素が多いが、専門家はiPhone 12が大ヒットすると見ているようだ。まずはAppleの正式発表がいつになるか、注目されるところだ。


(Nagata Tombo)