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『テラスハウス』東京編・第36話ーー社長、いきなり夢の唇奪う! “計画的犯行”とスタジオから非難集中

2020年03月10日 00:31  リアルサウンド

リアルサウンド

『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

 Netflixで配信中のリアリティーショー『テラスハウス』。新シリーズとなる『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』の第36話が、本日3月10日に配信された。


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 東京、渋谷のオフィス街に一台の車が止まった。傍らには夢の退社を待つ俊幸の姿が。その日はクリスマスで、夢と俊幸のドライブデートの日だった。現れた夢に、俊幸は用意しておいた温かい飲み物を渡す。走り出した車が虹色に輝くレインボーブリッジに差し掛かるころには、すっかり日が暮れていた。「いいね、橋。めっちゃきれい!」と感嘆の声を上げる夢は、レインボーブリッジを遠くから見たことはあるものの、渡るのは初めてだという。


 そして橋からの夜景を楽しんだ二人は、東京・キュープラザ原宿に向かう。そこは俊幸が見つけた穴場のイルミネーションスポットだった。光に包まれたベンチに二人並んで腰かけると、俊幸はリボンのかかった小さな包みを懐からおもむろに取り出し、夢に手渡す。「クリスマスだから? えー、うれしい!」と満面の笑みで箱を開ける夢。中から出てきたのは『ジョー マローン ロンドン』のリップクリームだった。この気の利いたプレゼントに、夢は「えーうれしい! 冬だし」とはしゃいだ。


 すると「じゃあ俺が塗るよ、めちゃめちゃに潤うらしいからさ」と、俊幸が人差し指でリップをすくいあげ、夢の唇に塗り始める。受け入れつつも少し驚いた表情を見せる夢は、「ねえ、下手じゃない? めちゃ付いたよ」「絶対、量、違う!」と、たくさん塗りすぎていることを指摘。懸命にリップを伸ばす俊幸に、「ちょっと待って。このへんに、まだ付いてる」と唇の横を指さす。「どこどこ?」と次第に顔と顔が近づいていき、その瞬間、俊幸は夢の唇にチュッとキスをした。これには夢も「ちょっと待って……」と思わず笑ってしまい、「えっ、突然じゃない?」と軽く問い詰める。だが、「ちょっとね、付けすぎたわ。俺も今、潤ってるもん」と悪びれる様子のない俊幸につられてか、夢は「あっ、本当に? 分け合いっこしたね、じゃあ」とほほ笑んだ。


 その後、夢の提案で二人はツーショットの写真を撮影。お互いが頬を寄せ合いシャッターを切る姿からは、この関係が少なくとも悪い方向には行っていないということを感じさせる。


 だがスタジオでは、このリップクリームのプレゼントは最初からキスを狙っての行動だったに違いないと、俊幸のあざとさに悲鳴が上がる。おまけに「(車でお迎え)バージン奪ったね」「レインボーブリッジバージン奪えてよかったわ」と頻繁に口をつく俊幸の言動にも非難が集中。一方、自分からは行かないが来る者は拒まずの夢の態度には、思わず男性陣から「天使!」という声が漏れた。


 その晩、女子部屋に花、ビビ、夢が揃う。夢はその場で、俊幸とのデートの詳細を話し、突然「チューされた」ことを打ち明ける。これには花とビビも驚き、息をのんだ。花から、その時の気持ちを三つの言葉で表してと求められた夢は「ビックリした」「イヤではない」「でも、別に“好き”とはならない」と答える。入居当初から「好きでなくてもキスはできる」と言っていた夢は、今はまだ俊幸を好きというわけではなさそうだ。


 一方、男子部屋では俊幸が志遠に「いやね、ちょっと事件が起きて……」と意味深に語りかける。ここから、志遠の気持ちが夢に向いていることを知りつつ、かなり強めの牽制球を投げる俊幸。「まあ、キスをしたっていう」と夢とのデートでのことを暴露したのだ。志遠はとっさに夢の反応を聞くが、俊幸は拒否されていないことを堂々と告げる。志遠はうつむきがちに「めちゃくちゃ羨ましい」と言葉を絞り出すが、完全に心が折れた様子。自信満々の俊幸は「(この恋は)いける気はしてる」と大人気なく追い打ちをかけた。俊幸曰く、夢との両想いの確率は70%らしい。


 時は流れ、新年を迎えたテラスハウス。年末を各々の場所で過ごしたメンバーがもどってきた。かねてから快と俊幸との間に持ち上がっていた水族館ダブルデートの計画が、年始早々具体化する。快と花のデートに、俊幸が夢を誘ってジョインすると言い出したことから始まったこの計画。しかも、泊まりがけだという。快と俊幸は恋愛や仕事の話を日ごろから頻繁にする間柄ゆえ、二人の計画は着々と進行していった。


 花はこの正月に、東京ドームで4万人の観客を前に、プロレスの試合を行ったという。大きな声援の中で試合をやり遂げた経験は、自分にとっての自信につながったと嬉しそうに振り返る花。一方で快は、ある決意をしていた。以前、阿佐ヶ谷のスタンダップコメディのライブで、ダダ滑りをしてしまった快。その経験がトラウマとなってしまい、同じバーのステージに立てなくなっていた。そんな“優しすぎる自分”からの脱却を図り、髪を坊主にすることを決めた快。花と俊幸も手伝い、バリカンできれいさっぱりと頭を丸めて心機一転した快は、随分と雄々しくなっていた。


 女子部屋で、ガールズトークに花を咲かせる、花とビビ。花は快から告白をされたら付き合う気持ちがあることを明かし、「だってそれは、付き合おうってなったら、もっと二人の時間をさ、大事にできるじゃん」と恋愛に前向きな姿勢を見せた。そして快をプレールームに呼び出し、「ダブルデートしてみたいという気持ちもあるんだけど……二人で行きたかった」と素直な気持ちを打ち明ける。これには快も笑顔で同意し、水族館デートで“二人の時間”を作ることを約束した。この日以外にも、快は試合を頑張った花のためにガパオライスを作ってあげたり、花が快にハグをねだったりと、二人はまるで恋人同士のよう。順調に恋を育んでいる。


 夢と志遠のクッキングデートの日。二人きりで作った夕飯を二人きりで食べる時間に、お互いの本音が交錯していく。入居したときの第一印象で一番良かった人を夢から尋ねられた志遠は、少し考えたのち「夢さんっすよ」とはっきりと口にした。志遠から同じ質問を返された夢は、第一印象は「社長」と答えるものの、言葉を濁しつつ「えっ、社長からさ、何か聞いた?」と探りを入れる。そして、志遠がデートでの一件を聞いていると知るや否や、一気に心の内をぶちまけた。


 「何か、別にヤダったわけじゃないけど、(キス)されたことが」「夢の気持ちがさ……夢、別に好きって言ったわけじゃないじゃん」と、俊幸が夢の気持ちを確かめることもなくキスをしたのが、心に引っかかっている様子。「夢のことをめっちゃ考えてくれたら、しなかったと思うんだよね」と語気を強める。夢の鋭い考察に感心し頷く志遠。だが、社長は“男らしい行動”を取ることにより、夢の気持ちを引き寄せられると考えたのではないかと、同性目線の考えを述べた。その意見に夢は「えー、男らしい行動なの? それ」と疑問を呈する。「イヤだったわけではないけど、別にしてほしくはなかった」と、あくまでも夢自身はキスをしたかったわけではなかったことを強調した。そうこうする内に、すっかり打ち解けた二人は、デートの約束を取り交わす。志遠は夢のために「22年間の人生で最高のデートプラン」を考えると宣言する。


 三角関係になってしまった夢と俊幸、そして志遠。夢の心はいったいどこにあるのだろうか。そして泊まりがけの水族館ダブルデートという強烈なデートはどう転ぶのか。俊幸が次々に新たなトラップを仕掛け、テラスハウスは波乱の展開を見せる。(文=Nana Numoto)