期待に胸を膨らませて入ったはずの憧れの会社。入社してみたら理想とは全く違った……という経験を持つ人もいるだろう。
中には早々と見切りをつけ退職し、新しい道に進む人もいる。今回は企業口コミサイト「キャリコネ」に寄せられた投稿の中から、さまざまな「退職理由」を紹介する。【参照元:キャリコネ】
「ファミリー経営会社、身内に甘く他人に厳しい。社風が宗教っぽい」
「労働量と比例しない報酬、特化したスキル習得が難しいという点から、修正が可能なうちにと考え退職を決意しました。若いうちはいいですが、10年後の自分を想像した時に疲弊した自分しか思い浮かばなかったことがきっかけでした」(その他、20代後半、女性、正社員、年収400万円)
「以前の給与から下がった為。手当ての金額が減り、その理由を明確に明かさないところに不信感を抱いた為。短期間で事業展開しすぎている事、減給、会社の体制が変わる事についてアナウンスがなく、経営面で将来性が感じられなくなった為」(販売促進、20代後半、女性、正社員、年収240万円)
給与面で納得がいかず、退職を決意したという口コミが多く見られた。仕事量に反して少なすぎる給与や、明確な理由もない突然の減額などは、働く意欲を削いでしまう。納得いく給与額を得られる会社に転職するのも、ひとつの選択肢だ。
また、厳しい労働環境に対する不満から退職したケースも目立った。
「終わらない徹夜作業が続き、気付けば毎日深夜4時まで働き朝の8時に朝礼。その生活が3ヶ月続き、血尿を発症。医者から仕事時間の削減を提案され、社長に相談したが若い者がやる気がないのかと恫喝され、体がもたないと思い退職」(技術関連職、30代後半、男性、正社員、年収200万円)
「ファミリー経営会社、身内に甘く他人に厳しい。社風が宗教っぽく自己啓発も絡めてくる。会社が掲げる大事な事に『家庭を大事にする』と言う項目があるが、長い時は26時間勤務をさせられた。平均で15時間勤務、通勤は往復3時間、どこに家庭を大事にする時間があるのですか?退職2日前に来期の店舗目標や、『自分がどう店を変えていきたいか』などの本社提出書類を書けと意味不明な事を言ってきた」(営業、30代後半、男性、正社員、年収380万円)
寄せられた口コミの会社は、典型的なブラック企業だ。長時間労働により体調を壊しても恫喝されるなど、体がいくらあっても足りないと思うようなエピソードが多い。また家族と過ごす時間が潰れるほどの労働を続ければ、家庭にも悪影響が出るだろう。
「女帝は仕事のパフォーマンスが高いため、会社としても制裁は下せない」
社内のいじめやパワハラが退職の原因というケースもある。
「臨床開発部と品質管理部には『女帝』と呼ばれる存在がおり、某教師間いじめのようなパワハラが蔓延していたため。休職者や部署異動する若手が後を絶たず、上層部も聞き取り調査をしていたようだが、『女帝』は仕事のパフォーマンスが高いため、会社としても制裁は下せないのだと思う」(研究開発、20代後半、男性、正社員、年収420万円)
お金を稼ぐために労働は必要だが、働くことで体や精神を病んでしまっては意味がない。合わない企業に縛り付けられる必要はないし、より良い環境へ移っていくのは悪いことではない。自分の体、精神、そして家庭やプライベートを守るために行動すべきだろう。【参照元:キャリコネ】