給料の高い、安いというのは、働く人の経験やスキルに大きく左右される。一方、給料の上がる、上がらないとなれば、勤務態度や成績だけでなく、勤め先の都合によって左右されるケースが多いようだ。企業口コミサイト「キャリコネ」には
「とにかく上り幅が少なすぎる。勤続5年の人もほぼ年収が変わらない」(法人営業、20代後半男性、正社員、年収380万円)
といった声が寄せられている。今回は、なかなか給料が上がらない会社の特徴を見てみよう。【参照元:キャリコネ】(文:鹿賀大資)
「総合職とは異なり、年収が上がりづらい」という銀行員も
「新卒入社は給料がほぼ上がりません。転職者は交渉次第でかなりの給料をもらっております」(ブライダルコーディネーター、20代後半女性、正社員、年収450万円)
「入社3年くらいで給料が上がらなくなる。よって毎年辞めていく新入社員はいます」(技術関連職、20代前半男性、正社員、年収280万円)
新卒に対して、給料を上げない会社の声が多かった。自社で一から、生え抜き社員を育てる意識が薄れているのかもしれない。
「昇給は良くも悪くも社長の一存で決まる。お気に入りの人は昇給するが、そうでない人は給料が上がらない」(コンサルタント、30代後半男性、正社員、年収380万円)
「福利厚生については住宅手当、年次休暇、通勤費など一般的なものはすべて揃っている。住宅手当は45歳以上の独身社員には支払われないなど、給料が上がらないのに手当は廃止され、納得のいかない矛盾点も多い」(プロジェクトリーダー、40代後半女性、正社員、年収880万円)
また、ワンマン気質の会社でも年収が上がる見込みがないケースはあるようだ。給料が上がらないにもかかわらず、手当が一定の年齢でなくなることに不満を抱く人もいた。
「行員の個人渉外は、法人渉外や融資に比べて職務グレードの上がり方が極端に遅く、給料が上がらない」(ルートセールス、30代前半女性、正社員、年収490万円)
「行員基幹職は総合職と異なる給与テーブルであるため、年収は上がりづらく、将来に不安を覚える者も多い。総合職と比べても仕事の負荷が軽いわけではないので、割に合わないと感じることが多い」(事務管理、20代前半女性、正社員、年収350万円)
「アパレルは一つ一つの単価設定が低いので、当然給料も安くなる。それ以上のやりがいを感じられるならば、問題はないと思うが」(店舗スタッフ関連職、20代前半男性、正社員、年収400万円)
職種別では、銀行員やアパレル業界に「年収が上がらない」「給料が安い」という声があった。特に銀行員の場合は、個人営業、あるいはデスク関係などの内部職だと、給料面に悩みを抱える傾向にあるようだ。【参照元:キャリコネ】