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木村良平&江口拓也、“ULTRAMANスーツ”着用でアフレコに影響も? 実写PVの舞台裏【インタビュー】

2020年03月06日 20:13  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

木村良平さん、江口拓也さん
Netflixにて配信中のアニメ『ULTRAMAN』。2020年4月12日よりTOKYO MXにて地上波放送、さらにシーズン2の製作決定している中、新たにオリジナル実写短編PVの制作プロジェクトも進行している。


アニメ!アニメ!では、実写PVへの撮影を控えた早田進次郎役の木村良平さん、諸星弾役の江口拓也さんにインタビュー。
それぞれが装着する「ULTRAMAN SUIT」、「ULTRAMAN SUIT ver.7」(通称・SEVEN SUIT)への想いや、シーズン2への意気込みを語ってもらった。

なお、本インタビューの後日、木村さん、江口さんは実写PVの撮影を行った。本記事ではその撮影風景スチールを合わせて掲載する。お二方が期待に胸を躍らせる実写PVの一端が垣間見えるものとなっている。
[取材・文=潮田茗]

■「まさかセブンも!?」ファンの期待が現実に
――この取材の直前に、オリジナル実写短編PVの概要についてお知らせがあったそうですね。まずは、率直なご感想を教えてください。

木村:カッコいい!

江口:絵コンテや構成案を始めて見せていただいたばかりなので、「こんな形で出演するのか!」と驚いているところです。

木村:まだどんなふうに完成するかは未知数ですが、なんといっても手がけていただくのは“カッコよく撮るプロ”の円谷プロダクション。
地上波版の主題歌となるOLDCODEXの楽曲も素晴らしいですし、どんな映像になるのか楽しみですね。



江口:先日、SEVEN SUITのフィッティングをしてきました。想像以上にしっかり作り込まれていてワクワクしましたね。

木村:(江口のフィッティング写真を見て)うわ、カッケー! これ着るためにクレーン車がいるんでしょ?

江口:いや、俺そこまで大きくないわ!

――(笑)。木村さんはすでに2019年3月に行われたワールドプレミアでスーツ姿をお披露目しておりますが、手応えはいかがでしたか?

木村:正直、一歩間違えたらギャグになりかねないかなとも心配をしていたんですが、ポジティブな意味で「やりよった!」ってリアクションをしてくれた人が大半だった感触です。
今度は江口が着たときに、みなさんがどういう反応をしてくれるかが楽しみですね。

江口:「まさかセブンも!?」って思いますよね。だって、ひとつ作るだけでものすごい大変なのに。



■スーツの着心地は?
――2019年12月14日(土) に開かれた「TSUBURAYA CONVENTION 2019」スペシャルステージに2体のスーツがお目見えしたときの大歓声もすごかったです。ウルトラマンファンの夢を叶えたお二人が羨ましい方もたくさんいらっしゃるかと。

江口:スーツ着る日が来るとはおもってなかったね(笑)。

木村:夢って、実現する可能性があるから見られるものじゃないですか。自分がウルトラマンスーツを着ることなんて想像もできなかったから、夢にも思ってなかったんですよ。

――それぞれのスーツを装着されたときの感想を教えてください。

木村:想像はしてましたけど、なかなか過酷でした。ふたりがかりで装着させてもらうんです。スーツを作るプロはもちろん、着せるためのプロもいることがすごい。
自力で動かすのは正直大変で筋力も必要にはなりますが、キメポーズはきちんと取れる仕様で作っていただいているんです。あんなに動けると思わなかったな。


江口:うん。手袋の部分にも指の一本一本関節が刻まれていて、それがひとつひとつ稼働していくから。つなぎ目もものすごく細かく作られていました。

木村:アニメに出てくる時点では、こうして実際に作られることに配慮して設計されたわけではないはず。絵に描かれたものを、現実に着られるものとして作り出してしまう技術のすごさに驚きました。

江口:なんといっても、洋服では決して味わったことのない着心地!

木村:重たいというよりは、包まれてる感覚だよね。

江口:そうですね。圧迫感はないんですけど、すっぽり覆われているような感じ。フィッティングの時点では頭部まで付けてないんですけど、閉所恐怖症だったらちょっと怖いかもしれない。


木村:恐怖を感じたところで、なにしろ自分じゃ脱げないのも怖い(笑)

江口:たしかに(笑)。逃げられないですね。

木村:でも、スーツってすごいよね。着ると気持ちが高揚してなんにでもなりきれちゃう気がしてくる。
進次郎は難なく走り回って飛び回っていますけど、同じポテンシャルがない僕が着ることによって若干の制限がかかってしまう。実写短編PVではそこのラグがちょっとした不安要素ですね(笑)。


――シーズン2の製作が決定しておりますが、実際に着用したこと経験がアフレコにいかせる部分もあるのでは?

木村:実感してしまったからこそ、前より力んじゃったらどうしよう。

江口:アハハ! もしかしたらマイク前で、スーツを着た時の自分としての感覚を思い出しちゃうかもしれないですね。

木村:「おいしょー!」「おらー!」って言いながら戦ってしまうかも(笑)


→次のページ:シーズン2ではより視野の広い展開が待っているはず

■「ULTRAMAN」第1シーズンのお気に入りシーンは?
――(笑)。さて、4月から地上波放送が控えています。すでにNetflixにて配信中の『ULTRAMAN』を振り返って、改めて早田進次郎と諸星弾というキャラクターの関係性について教えてください。

木村:進次郎は特別な生を受けた男ではあるけれど、幸運なことに“負”と感じる必要がない環境で生きてこられた。
そういう意味では成長の必要に迫られている彼は大変だけれど、諸星から見たらその苦しみを知らない彼はひどくぬるく映っているだろうし、進次郎に対して苛立つこともあると思う。
そういう意味で、諸星は進次郎にとって最初の共感者であり、最初の壁です。



江口:諸星はSEVEN SUITを使いテクノロジーの力で異星人と戦うわけですが、扱うためには努力が必要。
進次郎の“ウルトラマンの息子”という立場や力は、諸星にとっては喉から手が出るほど欲しいものを持っているはず。

異星人と戦う力を持っていながら、そうすることへの葛藤を持っていた進次郎に複雑な感情はあると思います。(進次郎を)巻き込んだら巻き込んだで、死と隣り合わせの状況にしていいのかとも思っただろうし、それが諸星の心の隙にもなったはず。
進次郎とは仲良くなろうとは思っていないだろうけど、結果として彼の正義を見て背中を任せる信頼はできてきたのかなと思います。



――シーズン1を通して、特に印象深かったシーンを教えてください。

木村:11話で佐山レナ(演:諸星すみれ)が科特隊本部にある光の巨人記念館に来るシーン。

江口:ああ~!

木村:レナと会話している進次郎が、なぜかテレパシーで諸星と会話する場面がもう最高ですね。アフレコの時、録り終わった後に監督たちのところに「神回ですね!」って言いに行ったことをよく覚えてます。



江口:僕もいろいろ神回はありますけど、12話のエースキラー(演:平田広明)の登場はズルかった。「平田 (広明)さん!」って唸りましたもん。



木村:あれはもう、ズルいよね!

江口:「ヤバい人来たな!」って思わせてもらえるような瞬間でしたね。

■シーズン2ではより視野の広い展開が待っているはず
――今後の展開で楽しみにされているポイントは?

江口:僕自身、原作コミックのファンでもあるんですけど、アニメ独自の見せ方になっている部分もあるので、次の展開が全く想像できないんです。

木村:あの終わり方で、次はどうなんだろう。原作ファンからすると余計に気になるところだと思います。

江口:そうなんです。アニメオリジナルがどこまでいくのかという楽しみもありますね。

木村:個人的には、ジャック(演:竹内良太)が何やら意味深な雰囲気で終わったので、彼に期待したいところですね。もちろん、新しい星人の登場も楽しみ。
シーズン1でひと区切りはついてますけど、シーズン2ではより視野の広い展開が待っているはず。それに立ち向かえるだけの進次郎になっていることも期待したいです。

――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

江口:地上波放送はより多くの人に見ていただけるきっかけになりますし、新たにたくさんの方に応援していただく機会になると思います。
広がっていく感覚がワクワクしますし、その上でシーズン2が始まるという、アニメの興奮が続いてくことが何より嬉しい。

シーズン2の展開は僕もいち視聴者としてとても楽しみにしています。実写PVに関しては、すべてをお任せする気持ちで臨みたいと思います!

木村:実写ということで、嬉しいような恐ろしいようなお話ではありますが(笑)、最高のものづくりをする円谷プロダクションの方々とご一緒できることに喜びを感じています。最高に楽しみたいと思います!