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ジェシカ・チャステインが出演していた!? 『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』本編削除シーン公開

2020年03月06日 19:02  リアルサウンド

リアルサウンド

『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』(c)THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.

 3月13日より公開される『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』より、本編削除シーン映像が公開された。


参考:宮沢氷魚、松本穂香、大東駿介らが『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』に絶賛コメント


 本作は、グザヴィエ・ドラン監督が、デビューから10年を経てハリウッドの豪華キャストとタッグを組んだ初めての英語作品。物語の2人の主人公は、人気俳優のジョンと彼に夢中な少年ルパート。一通のファンレターから始まった“秘密の文通”は、孤独を抱えた2人の心の拠り所になっていた。しかし、100通を超える手紙を最後に、ジョンは謎の死を遂げる。手紙に綴られたスターの光と影。少年だけが知る、切なくも衝撃的な真実とは。


 ジョンを演じるのは、大ヒットTVシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』のキット・ハリントン。ジョンの心の支えとなっていく少年ルパートを、『ルーム』『ワンダー 君は太陽』のジェイコブ・トレンブレイが演じる。さらに、ナタリー・ポートマン、スーザン・サランドン、キャシー・ベイツらが脇を固めた。


 本作にはもともと、『ゼロ・ダーク・サーティ』や『モリーズ・ゲーム』のジェシカ・チャステインが出演していた。チャステインの配役は、人気スターのジョンと少年ルパートとの“秘密の文通”をスキャンダルとして世間に報じたゴシップ誌の編集長。今回公開された、本編で観ることができないチャステインの出演シーンでは、ジョンがスキャンダルを報じた編集部に乗り込む様子が描かれている。


 ドラン監督がこだわったという4時間の本編について、チャステイン出演シーンをカットした経緯などを明かした、ドラン監督のコメントも公開された。


■グザヴィエ・ドラン監督 コメント
●完成までに10年かかったことについて
作品のアイデアが浮かんだのは、10年前に『マイ・マザー』を監督していた時。それから5年間頭の中で構想を練り、脚本を書き始めた。もともと僕は駆け足で映画を作るタイプで、いつもは2カ月ほどで編集してしまうんだけど、この作品は違った。撮影に2年かけたことなんて初めてだけど、それだけ今回は僕にとって特別な作品なんだ


●本編がもともと4時間もあったことについて
今回も自分が書いた脚本で撮影したんだけど、全部で160ページもあったから、はじめは本編が4時間あったんだ。撮影にじっくり時間をかけたことによって、映画作りの新しい側面を学ぶことができた。苦しい時期もあったけど、何よりこれまでとは違う方法を発見できたのは新鮮だったよ。


●ジェシカ・チャステイン出演シーンについて
もともとは“ヒーローと悪”のような構図を考えていたから、彼女はスターを苦しめるゴシップ誌の編集長として出演してもらったんだ。でも4時間の本編を短くする必要があり、彼女が出演したシーンや役柄をカットすることにした。ショービジネス界の話ではありながら、核にあるのは母と息子の話だったり、少年時代の夢についてだから。とはいえ、初期の段階からこの作品のプロジェクトにかかわってくれていたジェシカのシーンをカットするのは難しい決断だった。でも彼女は才能もあると同時にとても賢い人だから、きちんと説明し広い心で理解をしてくれたんだ。いつかまた彼女とは作品を作りたいと思っているよ。


(リアルサウンド編集部)