スタジアムは3月5日、新型コロナウイルスの流行を受けて「採用・選考活動における影響」に関する調査結果を発表した。調査はジェイックと共同で2~3月上旬にネット上で実施し、2021年卒対象の新卒採用活動を行う企業234件から回答を得た。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、「影響が出ている」と回答した企業は61%、「現在は影響はないが、今後は出てくると思う」は37%となった。同社が2月8日発表した調査と比較すると、「影響が出ている」(6%)の割合は10倍に増加した。
対策内容は「オンライン説明会」「体調不良の求職者の無理な来社を抑制する」
影響の内容を聞くと、「採用スケジュールの遅延」(61.5%)が最多。次いで、「説明会の予定人数が集まらない」(58.5%)、「説明会が実施できない」(56.4%)、「日程調整による業務の増加」(50%)、「1対1の面接ができない」(44.9%)、「応募エントリーが集まらない」(32.5%)と続いた。
これらの影響に対して、4割弱の企業が「すでに対策を実行している」(36.3%)と回答、前回の調査(15.0%)と比較して倍以上となった。
一方、「今後対策の検討を始める」(39.3%)、「対策は持っているがまだ実行していない」(14.1%)と回答した企業が半数。まだ対策の実行には至っていないようだ。
すでに実行している、あるいは検討している対策内容1位は「来社を伴わないオンライン説明会」(37.2%)だった。2位以降、「来社を伴う説明会の中止」(33.8%)、「オンライン面接・面談」(32.9%)、「求職者と面接担当者のマスク着用を認める」(32.1%)、「体調不良の求職者の無理な来社を抑制する」(27.8%)、「面接担当者の健康管理・衛生管理」(23.9%)と続いた。