ベネッセi-キャリアは3月5日、「新型コロナウイルスが与える就職活動への影響」に関する調査結果を発表した。調査は2月に実施し、2021年卒業予定の学生120人から回答を得た。
なかなか収束の見通しが立たない新型コロナウイルス。就活への影響について、大多数が「影響があると思う」(69.2%)、あるいは「やや影響があると思う」(26.7%)と答えた。
Web説明会や面接・面談 3割以上が「利用に抵抗がある」
「どのような影響があるか」については、最多が「企業によるイベントの中止」(91.7%)に。実際に、2月下旬から3月中旬までに予定されていた合同説明会の多くが中止や延期になっている。
次いで多かったのが、全国的に品薄状態が続いている「マスク着用などの準備」(57.5%)。このほか「合同説明会への参加を取りやめ」(55%)、「イベントや選考の日程変更」(45.8%)、「webセミナーやオンライン面談への変更」(45%)などが続いた。
こうした動きに、8割以上の学生が「不安がある」(83.3%)と回答。一部の企業が導入しているWeb説明会や面接・面談については、6割以上が「利用したい」(32.5%)や「利用に抵抗はない」(29.2%)と答えた一方、「利用しないでほしい」(3.3%)「やや利用に抵抗がある」(28.3%)という人もいた。理由を聞くと
「Web上では自分のアピールがしづらい」
「企業の雰囲気や人柄がつかみづらい」
といった声が寄せられたほか、ネット環境に差が出てしまうことを懸念する声もあった。