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JO1の“天使”大平祥生、キュートなルックスの内に秘めた強さ 多様なパフォーマンスに繋がるタフでストイックな一面

2020年03月05日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

JO1(写真=©LAPONE ENTERTAINMENT)

 3月4日、ついにJO1がデビューを果たした。LINE公式スタンプが発売されたり、3月3日から企画展『JO1 museum ~『PRODUCE 101 JAPAN』デビューまでの軌跡~』が開催されたり、3月4日0時には「無限大(INFINITY)」のPerformance VIDEOが公開されたりと盛りだくさんだが、JAM(=JO1のファンネーム)たちの熱さも負けていない。Twitter上では「#JO1デビューおめでとう」「#JO1の可能性は無限大」というハッシュタグをつけたツイートが投稿され、日本だけならず世界のトレンド入りも果たしていた。すでに大人気のJO1メンバーをさらに多くの方々に知ってもらうべく、これまで豆原一成、川西拓実、金城碧海、河野純喜、白岩瑠姫、川尻蓮と6人のメンバーを取り上げてきたこの企画。今回はその愛らしい見た目から“天使”と呼ばれることも多い大平祥生に注目してみよう。


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 大平は京都府出身、2000年4月13日生まれの19歳。『PRODUCE 101 JAPAN』(GYAO!/TBS系)第1回のレベル分けテスト時はメンバーの川尻と同じグループでパフォーマンスをした結果、Cクラスという判定になり、悔しさで涙を流していた。しかしその後、ポジションバトルでセクシー系、グループバトルでかっこいい系、コンセプトバトルでキュート系と様々タイプの曲に挑戦し、魅力を発揮。最終的に4位でデビューを掴んだメンバーだ。


 そんな大平は長いまつげ、愛らしいタレ目、ふわふわのヘアスタイルと、キュートな見た目に人気が集まっている。どこか儚げな雰囲気も相まって、大平がなにか行動するだけでも「かわいい」という声が飛び交うほどだ。例えば、「『無限大(INFINITY)』Practice Video Costume Ver.」の〈見えて来る ほら行こうよ〉の部分。天使のコスプレをした大平は左側から一番うしろに回り込むフォーメーションなのだが、「ピョコピョコ」という効果音が聞こえてきそうな小走りに心を掴まれたJAMが続出した。


 しかし、彼は単なる愛されキャラではない。雑誌『anan』で「僕は『ザ・男』って感じだから」と語っているように、タフでストイックな一面も併せ持っている。例えば特技でも、力強くアクロバット要素がある、ダブルシフトを挙げている。動画「AIR MAX EXCEE / NIKE ONE プロジェクト」でも技を披露しているので、まだ見ていない方はぜひチェックしてみてほしい。さらに、『PRODUCE 101 JAPAN』参加前はEXPGでレッスンを受けていた大平。番組がスタートする直前にYouTubeにアップされた、EXILE/三代目J SOUL BROTHERS・小林直己とのコラボ作品「Samurai Sword Dance Performance」でも、刀を使った力強いパフォーマンスを披露している。


 そして何と言っても、大平の強さが見えたのはコンセプトバトルの時だろう。もともとはクールでかっこいい印象の楽曲「DOMINO」チームにいた大平だったが、惜しくも脱落。本人も相当きつい心情のはずだが、同じく脱落してしまった佐藤景瑚と木全翔也の背中に手を当てながら「がんばりましょう」と声を掛けていたシーンはグッと来るものがある。さらに大平は「クンチキタ」チームからも漏れてしまい、「僕を選ばなかったことを後悔させるくらい、もっと自分自身高めて見返してやりたいです」と語っていたものの、部屋を出た瞬間ショックで崩れ落ちてしまっていた。後々「あんな気持ちは二度と味わいたくない」と語っているのを見ると、そう簡単に切り替えられることではなかったはずだが、「やんちゃBOY やんちゃGIRL」チームに合流する時には笑顔を見せていた。もちろん、明るく迎えた「やんちゃBOY やんちゃGIRL」チームの練習生たちも素晴らしいが、ここで前向きさを見せた大平は見事であり、彼の芯の強さが伝わってくる代表的な場面と言えよう。


 大平が『PRODUCE 101 JAPAN』で多様なパフォーマンスができるのは、ダンスの基礎の上に可愛らしい雰囲気、内に秘めた強さがあるからだろう。そしてデビューを果たしたこの先、酸いも甘いも噛み分けた経験と持ち前の武器を活かし、さらに羽ばたいていってくれるはずだ。(高橋梓)