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「ジャンポール・ゴルチエ」ゲストデザイナー招聘しオートクチュール発表へ、初回はサカイの阿部千登勢

2020年03月04日 19:32  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

阿部千登勢とジャン=ポール・ゴルチエ Image by: Gio Staiano
「ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)」が新たなコンセプトのもと、オートクチュールを継続させることを発表した。毎シーズンゲストデザイナーを招聘する形でコレクションを制作するという。初回は「サカイ(sacai)」の阿部千登勢を迎え、7月にコレクションを披露する。

 デザイナーのジャン=ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)は1月にファッションデザイナーからの引退を発表。直後に行われた2020年オートクチュールコレクションでのショーが同氏が手掛ける最後のコレクションとなったが、オートクチュール事業は継続するとしていた。
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 ゴルチエは「1つのオートクチュールブランドをさまざまなデザイナーが解釈するというアイデアは、1990年代のパリのオートクチュールハウスで特定のデザイナーがいない事実に気付いたときに思いつきました」とプロジェクトの経緯を語り、初回のデザイナーに指名した阿部について「私は彼女の服作りを称賛しています。私たちはクリエイティビティにおいて多くの共通点を持ち、ファッションに対して同様のヴィジョンを持っています。完全なる自由をもって彼女にデザインしてもらいたいと思っています」とコメント。
 阿部は「破壊的なフェミニティを表現するジャン=ポールならではの独自のヴィジョンとオリジナリティを、ものづくりを始めた当初から長い間称賛してきました。本プロジェクトの初めてのデザイナーとして彼のハウスに迎えられたことを大変光栄に思います」と謝意を述べた。
 ブランドは毎シーズン、メゾンの美学をそれぞれの解釈に基づいて表現してくれるデザイナーを招き入れ、オートクチュールのヴィジョンを発信していくという。