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テレ東『ハイパーハードボイルドグルメリポート』が「命削って」書籍化 田原総一朗「凄まじい番組」

2020年03月04日 15:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「無駄な番組が氾濫している中で、とび抜けて危険な番組」と絶賛した田原総一朗
テレビ東京が2017年から不定期に放送している“ヤバい世界のヤバい奴らのヤバい飯”をテーマにした人気番組『ハイパーハードボイルドグルメリポート』の書籍が構想から足かけ4年、3月19日に発売されることが決定した。推薦文を寄せたアーティスト・井口理(King Gnu)がTwitterで改めてコメントを寄せて反響を呼んでいる。

2017年10月には、内戦が続いた西アフリカ・リベリア共和国で取材した「廃墟に暮らす元人食い少年兵の晩御飯」などを放送。2018年4月に放送した「ロシア 極北カルト飯」は極寒のシベリアで“イエスの生まれ変わり”と称する男のもとに2000人もの信者が集まる「カルト教団」を取材。2019年10月には参加者200万人とも言われる超大規模なデモが起きた香港で取材した「激動の香港デモ飯」などを放送した。

初回からMCを務めている小籔千豊は、子どもの頃に親から言われた「地球上には食うか食えへんかの生活をしている人がおんねん。自分では食べんと、子どもにご飯を食べさす親がおんねん」という言葉を思い出すという。そのような番組で企画・取材・編集まで手掛けるのがテレビ東京ディレクター・上出遼平氏である。

書籍化にあたり完全執筆した上出氏は3月2日、Twitterで「番組の劣化版を出すつもりは全くありませんので、命削って書きました」「これがハイパーの【最終型】です」と言い切った。

本書には、ジャーナリストの田原総一朗氏とロックバンド・King Gnuの井口理という異色の2人が推薦文を寄せている。

田原総一朗氏は「このような凄まじい番組を、よく放送できたものだ。クレームを恐れた無駄な番組ばかりがどのテレビ局でも氾濫している中で、とび抜けて危険な番組である」と彼流に絶賛。

同番組のファンだという井口理は「グルメリポートと銘打ちながら『生きるってなんだろう』『人間ってなんだろう』と問いかけてくる番組が今まであったでしょうか。貧しくても、罪人でも、女でも男でも、みんな等しく平等に食べて生きている。おれたちみんな血の通った人間なんだと教えてくれる。すげー」と評した。

その井口が3日、上出氏の投稿をRTする形で「帯コメント書かせてもらいました。命を削って作っている唯一無二の番組だと思います。ネトフリなどでみなさん是非観てね」とツイート。さらに「(そしてもしまた番組を作る際にはどうか一緒に同行させて欲しい…)」と心の声を漏らした。

彼の投稿にフォロワーから「田原総一朗さんと肩並べてる!! 見てみまーす」、「田原総一朗さんの横に井口さんの名前がある。それもまたすげー」と反響があるなか「同行は危険すぎませんか…??」、「同行ご希望←実現したら絶対に観ます」という声もあった。

実は当の上出遼平氏が「ご同行頂くなんて最高ですね」と井口の言葉に応じているのだ。「カメラ片手にVTRを撮ってきてほしいくらい。井口さんが世界の人々と心を通わせていく様子は、間違いなく素晴らしい物語になると思います」「それに『歌』って、地球上のどこにでも持ち込める最高の贈り物です」とコメントしているだけに期待が高まる。

画像2枚目は『井口理/Satoru Iguchi 2019年9月17日付Instagram「友人である笹山雄成 @sasayama.yusei の写真展に参加させていただきました。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)