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「メゾン マルジェラ」ガリアーノが新たに提案する"レチクラ"とは? 20AWでカプセルコレクション発表

2020年03月04日 09:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

「メゾン マルジェラ」2020年秋冬「デフィレ」Co-edコレクション Image by: Maison Margiela
「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」が、新カプセルコレクション「レチクラ(Recicla)」を発表した。2月26日にパリで行われた2020年秋冬「デフィレ」Co-edコレクションのショーで初披露。過去の遺産を新しいものに再生するという概念を提唱する。

 クリエイティブディレクターのジョン・ガリアーノ(John Galliano)は、2020年春夏「アーティザナル」Co-edコレクションで提起した「ブルジョワ ジェスチャー」のコンセプトをさらに探求。未来のブルジョアは精神的豊かさからなるとし、エシカルは現代におけるラグジュアリーの一つであるという考えから生まれたのが「レチクラ」という概念だ。ガリアーノによって生み出された造語で、再利用を意味するアップサイクル(Upcycle)やリサイクル(Recycle)と、メゾンのアイデンティティの一つである「レプリカ(Replica)」を掛け合わせている。
 「レチクラ」は、主にヴィンテージピースを元に作られるため、パターンが同じものはあっても素材の表情が異なる一点物となる。メゾンによって見出されたヴィンテージピースを現代のプロダクトとして再現している「レプリカ」の概念を拡げ、実際にヴィンテージピースを修復し価値を高めるというコンセプトだ。縫い付けられている「レチクラ」のラベルは大小様々なサイズで、ベースとなったヴィンテージピースをソースした場所や年代が記載されている。
 今回のショーでは、アウターやドレスといったウェアのほか、かごバッグや「5AC」バッグ、タロイモの葉を用いた「スナッチト(Snatched)」バッグなどが「レチクラ」として発表された。取り扱いは直営店のみを予定し、今シーズンのみではなく継続的に展開していくという。
【全ルック】メゾン マルジェラ 2020年秋冬「デフィレ」Co-edコレクション■パリファッションウィークに関する最新情報を更新中:特設サイト