企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は2月、「マスコミ業界の給与の満足度が高い企業ランキング」を発表した。マスコミ業界に属する企業をピックアップし、キャリコネのユーザーによる「給与の満足度」評価の平均値が高い順にランキングにした。【参照元:キャリコネ】
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「出版」「印刷」「新聞・テレビ」「ペイテレビ」「ラジオ」に記載の企業のうち、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上評価が寄せられた企業。対象期間は、2016年4月~2018年3月。
1位は「朝日新聞社」で、給与の満足度は4.00。2位以降、「リクルートホールディングス」(3.56)、「ベネッセコーポレーション」(3.54)、「NHK(日本放送協会)」(3.40)、「アマゾンジャパン」(3.30)、「サイバーエージェント」(3.26)、「J:COM(ジュピターテレコム)」(3.21)、「TSUTAYA」(2.94)、「ドワンゴ」(2.79)、「凸版印刷」(2.52)と続く。
朝日新聞社「報酬面では不満はまったくない」
1位の朝日新聞社については、
「業界水準よりもかなり高く、報酬面では不満はまったくなかった」(ライター/30代後半男性/年収1,050万円/2008年度)
といった口コミが寄せられている。同社は、1879年に大阪で創刊し、新聞を中心としたメディア事業のほか、近年は不動産事業にも注力している。
長時間労働になりがちなマスコミ業界において、積極的に働き方改革を推進。効率的な働き方をしている人を評価する仕組みや、年3回以上で連続5日以上が条件の「連続休日制度」を外勤職場等に導入している。年間107日の公休取得率も2018年度は96.3%に上り、2018年に新聞業界初の「健康経営優良法人(ホワイト500)」に認定され、2019年にも連続で認定された。
子育て支援にも注力しており、育休復帰後に利用できる提携託児所や、ベビーシッター補助制度も。小学校卒業時まで利用可能な短時間勤務制度など、法定を上回る制度も整備しており、2018年には子育てサポート企業として「プラチナくるみん」認定を取得した。
女性活躍推進にも取り組んでおり、2018年の新卒内定者のうち、女性が47%を占めている。女性管理職の割合も2019年9月時点で12%に上り、女性活躍推進企業に贈られる「えるぼし」認定も取得している。
「在宅勤務制度」の導入や、最長3年間取得可能な「自己充実休職制度」もスタートさせており、自己啓発やスキルアップ、配偶者の海外赴任同行などで休職したい場合もキャリアの継続が可能になった。