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カニエ・ウェスト「YEEZY」がパリでサプライズショー 会場周辺はカオス状態に

2020年03月03日 10:12  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ショーの様子をひと目見ようと会場外ではバス停の上に上がる人も。 Image by: FASHIONSNAP.COM (Koji Hirano)
カニエ・ウェスト(Kanye West)が手掛ける「YEEZY」が3月2日、コレクション「SEASON 8」のショーをパリで開催した。実施されることが一部メディアによる2日前の報道によって明らかになるというゲリラ的なショーだったが、場所や時間がSNSでリークされたことから、会場外には多くのファンやパパラッチが集結。周辺の渋滞によるクラクションが鳴り響く中でショーが行われるという、ファッションウィークの中でも最もカオスな状態となった。

 「YEEZY」はこれまで、NYのマディソン・スクエア・ガーデンでアルバムリリース兼ファッションショーのイベントを開催したり、妻のキム・カーダシアン(Kim Kardashian)に着せてパパラッチが撮影した写真をルックブックとして公開するなど、ユニークな方法でコレクションを発表してきた。今回のショーはパリコレ公式スケジュール外のイベントだったが、通常のように実施について事前には公にせず、限られたゲストのみを直前に招待するサプライズのような形で行われた。
 開始予定時刻は21時30分と、ショーの開催時間としては異例の遅さ。現代建築家オスカー・ニーマイヤーが手掛けた共産党本部Espace Niemeyerで、白いドームが設置されている屋外のエントランスが会場となった。
 フェンスは設けられていたものの、壁面にランウェイの様子が映し出されて音も聞こえるため、半ばパブリックな設計。周辺の人だかりは増え続け、壁面の映像ではなく実際に会場内の様子をひと目見ようと、招待客を装って会場内に忍び込もうとするカニエファンや、バス停の屋根や車の上に登る者も相次いで混乱状態に。ショーが始まると混雑はピークに達し、周辺の車道まで人が押し寄せクラクションが鳴り響いた。
 ショーで披露された新作は18ルックで、わずか3分ほどで終了。フィナーレではカニエの娘ノース・ウェスト(North West)が公の場で初めてラップを披露し、会場内外から歓声が沸き起こった。

 ショーには、カニエの妻キム・カーダシアンとコートニー・カーダシアンがそれぞれの子どもを連れてファミリーで来場したほか、「バルマン(BALMAIN)」クリエイティブ・ディレクターのオリヴィエ・ルステン(Olivier Rousteing)、「カイダン エディションズ(KWAIDAN EDITIONS)」のレア・ディッキリー(Lea Dickely)とフン・ラ(Hung La)夫妻、シタ・アベラン(Sita Abellan)らが来場。ショーの様子はブランドの公式サイトでライブ配信された。
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