ホワイトな社風や待遇に満足している人は多い。しかし中には、ホワイト企業だからこそ気になることもあるようだ。キャリコネニュース読者の営業職30代男性からは、
「年間休日が140日前後ある。でも残業ができないので効率を求められる」
といった声が寄せられている。今回はホワイト企業に在籍する3人のエピソードを紹介する。（文：鹿賀大資）
「昨今の働き方改革により、仕事のパソコンが20時で落ちてしまう」
専門職の60代男性は「自分の思うように仕事をさせてくれる。だからモチベーションも下がらない」と綴る。それなりの成績がついてくるのは環境がよいためで、それは「自然現象」だという。ところが会社には、やや四角四面な方針もある。
「昨今の働き方改革により、仕事のパソコンが20時で落ちてしまう。なので区切りを付けて終了しないといけない」
男性は「残業代は別に要求しないから、必要な時は存分に仕事をさせてほしい」と綴っている。
営業職の30代男性も、ややフレキシブルさに欠ける環境に不満を漏らす。それでもブラックな前職を経験しているだけに、現在の職場は恵まれていると感じることは多々あるという。男性は転職したばかりだが、今までに感じた職場の印象を振り返る。
「転職組に対しても研修がしっかりと組まれている。また研修内容をフィードバックする時間が与えられる。基本的に定時退社意識が高い。給与は基本的に基本給で支給され、しっかり残業代を支払われる環境にある」
また、「当たり前のことかもしれないが、有休を取得しても給与は減らず 入社後に聞いていた内容と待遇が違うことも今のところない」とも綴っている。前職では、入社して2週間後にノルマや定時後の業務を強要され、週6日勤務をさせられたという。そうしたことから、
「実在している世のブラック企業は、一刻も早く他の被害者を生む前に会社を畳むべきだと内心では思っている。もしくは、従業員や部下を全く大切にしない人間を是正しない企業は、いずれ何らかの形でしっぺ返しを食らうべきとも思っている」
と持論を述べる。一方、現在の職場については、「今のところ裁量が自由にない。社外秘の情報が多いため、迂闊に口外できない話題が多い」と書いている。
「私がそこまで仕事をしても大丈夫なのか？と思うところまで任せられるので緊張します」
業務的な裁量が自由すぎて不安を抱えるケースもある。事務・管理の50代女性は、自由な社風で、業務でも大半の権限を与えられているという。
「必ず10時と15時に休憩が設けられ、淹れたてのコーヒーを飲みながら、会社で取っている新聞を読めます。仕事は自分のペースで進めても大丈夫ですし、相談すれば直ぐに回答を皆がくれます
」
女性は勤続年数5年だが、「来訪者の方たちに『ずっと前から居たの？』と言われるくらい馴染んでいるようで笑われます。感謝でいっぱいの会社です」と綴っている。
とはいえ、あまりに自由すぎるため「私がそこまで仕事をしても大丈夫なのか？と思うところまで仕事を任せてもらっています。緊張しますよ」とプレッシャーに感じているようだ。
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