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ヒナの太陽LINEに感じる“違和感” ナナ脱落の大きさ目立った『月とオオカミちゃんには騙されない』第9話

2020年03月02日 13:51  リアルサウンド

リアルサウンド

『月とオオカミちゃんには騙されない』(c)AbemaTV

 「女子高生の3人に1人が見ている」と言われる、AbemaTVの恋愛リアリティショーシリーズ最新作『月とオオカミちゃんには騙されない』。


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 真実の恋を探す男性5人・女性6人の等身大の姿を追いつつ、女子メンバーの中に紛れ込んでいる「絶対恋をしない嘘つき“オオカミ”ちゃん」をめぐる心理戦を含んだ恋愛模様が人気を博している。


 3月1日に放送された第9話は、“オオカミちゃん投票”後、ナナが脱落したことでメンバーのパワーバランスが崩れ、波乱が巻き起こるさまを描いていた。一途に想い続ける者、強引に動き出す者、そして……。恋のベクトルがより一層複雑化していき、ますます目が離せない展開に。


 涙なしでは観られなかった“オオカミちゃん投票”の結末。ムードメーカーだったナナ(加藤ナナ)が脱落し、結ばれたはずのとおる(堀江亨)は取り残されてしまった。この結果を受け、あずさ(大原梓)はどう動くのだろう? 脱落を免れたヒナ(Hina)とコア(Novel Core)の関係に進展はあるのか? 2人の間に割って入ろうとしていたりおん(岡本莉音)は? ナナの不在は、波乱が始まる合図にもなっていた……。


 第9話は、ナナ脱落の翌日から始まる。“ナナを救い出す”ため、『TGC』に向けた作業のギアを上げようとするとおる。「今は何も考えられない。ただ、ナナが戻ってこられるように服を作る」と作業に集中しようとするが、アトリエには不吉な赤い手紙が置かれていて……。


 そこに書かれていたのは、「脱落者に“シンデレラタイム”で選ばれた男子は、その相手がオオカミちゃんか知る権利を得る代わりに、他の女子に告白できなくなる」というルール。手紙を読み終えたとおるは、黙って作業に戻る。その心の内には、どんな感情が渦巻いているのだろうか


 描かれる“試練”は、こればかりではない。今出来上がっている洋服は34着。目標の100着まであと66着作らなければならない……。そして、ヒナが仕事でスペインに行かなければならなくなり、『TGC』の直前まで戻ってこられないということが明かされる。ただでさえ、ナナがいなくなってしまい作業ペースが落ちた中、限られたメンバーで、果たして目標を達成できるのか? メンバーの間に、暗雲が立ち込める。加えて、絶妙なタイミングで、ナナのデザインを起こしたワッペンが納品され、「一緒に観たかった」としんみりするメンバーたち……。


 そんな中、少しずつ気持ちに整理をつけようとしている者たちがいた。あずさとルーク(岸本ルーク)だ。あずさは「もっと2人の時間を増やして、積極的にいけばよかったのかなとか後悔はめっちゃある」と振り返りつつも、「ナナちゃんがいないところでアタックするのは嫌だ。とおるくんのためにも(ナナちゃんを)戻したい。2人のことを応援しようってなった」と失恋を乗り越え、強さを見せる。


 対するルークも、「ズルズルいくのも違うし、応援できるマインドになってきた」と語った。ルークは、傷心の中でも「俺らがあずさに(洋服づくりを)教えてもらってたせいで、とおるとの時間を奪ってたら申し訳ない」と他のメンバーを気遣う優しさも。あずさに「誰のせいでもない。それは違う。本当に優しい」と言われ、「それ、ヒナにも言われた」と苦笑する。本人は、「優しすぎる」ことに悩んでいるようだ。そんなルークに、あずさは「そのままでいいと思う。こんなに優しい心を持ってる人はなかなかおらんと思う」と声をかけ、励ました。


 その後、あずさにしょうたろう(岡田翔大郎)からまさかのアプローチが!? 「第一印象でいいなと思ったのはあずさだったよ。一番しゃべりやすいと思ったのはあずさだった」とここに来て猛アピール。さらに、ななか(松川菜々花)が「お邪魔してもいいですか」と割り込んできて混戦状態に……。あずさは「自分の服作りたい」とその場を離れてしまう。


 そのとき、りこ(莉子)が「みんなに元気を出してほしい」と太陽LINEを使い、メンバー全員を気晴らしの外出へと誘う。笑顔を取り戻したメンバーのうち、りこ・ルーク・あずさ・ななか・しょうたろうは『FLOWERES BY NAKED 2020 ー桜ー』へ。


 ななかが「しょうたろうくん、あっちで話そう」と積極的に振る舞い、「しょうたろうくんは話しやすい。最初から変わらない。行動しようって思える」と必死に伝えるが、しょうたろうは「ヒナとは距離を置こうと思ってる。諦めたわけじゃないけど」と恋愛相談をする始末……。


 一方、居残り組はというと……。りおんもりょうすけ(曽田陵介)に恋愛相談をしていた。「コアを良いなとは思った。でもヒナちゃんといい感じになってて……。嫉妬する感情とかじゃなくて、応援したいと思っちゃう」とまだまだ悩み中。そして、コアもとおるに相談を持ち掛けていた。「俺はずっと行ってる側だったから、来られるとどうしたらいいかわからない」とりおんへの接し方に戸惑うコアは、「正直な話していい? これだけ話してるのに、いまだにヒナが俺に来てるかわからない」とこぼす。自信を喪失しているコアに、とおるは「行ってるだろ! どう見ても」と言い放ち、背中を押した。とおるの優しさと仲間想いな一面があふれ出たシーンだ。


 そして、最大の事件は第9話のラストに訪れる。ヒナがついに太陽LINEを使い、「コア、スペインから戻ったら話したい」のメッセージを送るのだ。なんで月LINEではなく、全員が見られる太陽LINEなのか? これはしょうたろうに来てほしいという意思表示なのか? それともヒナがオオカミちゃんなのか? もしくは、「自分はコア第一」「他の女子はコアにアタックしないでほしい」という他のメンバーに向けたけん制なのか? メンバーも、スタジオのゲストたちも解釈に悩みまくったまま、残念ながら今回は終了。


 次回、ヒナの“答え”は明かされるのか? 気になってしょうがないが、来週までもだえつつ、楽しみに待とう!(文=SYO(映画ライター))