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ケイト スペード出身者が手掛ける「アイヴィー・カーク」に注目 コットン素材のロマンティックなドレス揃う

2020年03月02日 11:12  Fashionsnap.com

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「アイヴィー・カーク」2020年秋冬コレクション Image by: FASHIONSNAP.COM
2020年春夏にデビューしたNY発のブランド「アイヴィー・カーク(Ivy Kirk)」。「オートクチュールピースのように繊細なデザインをコットン素材で表現すること」をコンセプトに、ピュアな少女を思い起こさせるようなデザインがSNSを通じて日本でファンを増やしている。

 デザイナーのアイヴィー・カークは、パーソンズ美術大学でBFAのファッションデザインを専攻し2009年に卒業。その後「ケイト スペード ニューヨーク(kate spade new york)」に7年間勤務し、レディ・トゥ・ウェアの製作に携わった。
 自身の名を冠したブランドとして立ち上げた「アイヴィー・カーク」では、オーガンジーやチュール、ポプリンなどコットン素材を軸に、ドレスとトップス、ヘアアクセサリーを展開。薔薇のようなモチーフのポケットやふんだんなフリル、ヴィンテージ生地を再現した刺繍などロマンティックなディテールが特徴だ。アイテムはすべてイタリアの上質なコットン素材を使用し、ニューヨークで生産している。
 2020年春夏と2020年プレフォールはホワイトのみのアイテム展開で、3シーズン目となる2020年秋冬でブラックを初めて取り入れゴシックテイストを加えたアイテムを披露。シーズンごとにテーマをがらりと変えるのではなく、前シーズンのルックからカラーを変えたりディテールを引用するなど、継続性のあるテイストでデザインを発展させている。アイテムはワンシーズンで販売を終了せず、ECサイトでシーズン後も購入できる仕組み。なお、写真家のジュリア・ゴートン(Julia Gorton)を母に持ち、ルックの撮影は母が担当している。コレクションの価格帯は1,200~6,800米ドル。
 拠点はニューヨークだが、ロマンティックなデザインや上質な生地は日本や欧州の市場にマッチしていると考え、パリのショールームで新作を発表している。SNSを通じて日本のファンが増え、ブランドの公式ECサイトでは日本からのオーダーが最も多いという。今後は、日本を含む各地での卸の拡大を目標としている。
【全ルック】「アイヴィ・カーク」2020-21年秋冬コレクション
■パリ現地から最新情報を更新中:ファッションウィーク特設サイト