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魚捌き系YouTuber「きまぐれクック」が300万人登録を達成 成功までの道のりを語り尽くす

2020年03月01日 15:21  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 魚捌き系YouTubeチャンネル「きまぐれクック」を運営するYouTuber・かねこが2月20日、サブチャンネル「きまぐれクックのサボり場」にて、「包丁1本でチャンネル登録者300万人行きました。この3年間のことすべて話します」と題した動画を投稿した。


(参考:菅田将暉や嵐・二宮和也&大野智も大ハマり きまぐれクック、トミックなど魚を捌くYouTuberはなぜ人気?


 スズキやシマアジ、アンコウから、果てはタツノオトシゴ、ウツボ、サメまで、様々な魚介類を捌いて調理していく「きまぐれクック」。かねこによる抜群な包丁捌きと、魚に関するタメになる知識、軽妙なトークが繰り広げられる同チャンネルは、長澤まさみや菅田将暉など、芸能界にも多くのファンを抱えている。2016年12月23日のスタートから1302日かけて、今年2月19日にチャンネル登録者数300万人を達成した。


 かねこは「ついに来てしまいました、300万人。自分でもイマイチ実感がわかないんですけど」としみじみと述べ、自身が専業YouTuberになる前後のエピソードについて話し始めた。


 もともとサービス業に従事していたかねこ。当時は店長職を任されていたらしく、朝6時に出勤して夜21~22時まで働くこともしばしばで、「タイムカードなってあってないようなものだった」と振り返った。


 転機となったのは、2016年7月。職場に無理を言って4日間の有給休暇をもらい、かねこは友達と2人でセブ島へ。けれども、天候が大荒れしたため、帰りの飛行機が欠航する事態になってしまった。これにより翌日の仕事を休まなければならなくなり、その旨を職場に連絡して、なんとかもう1日休みをもらうことに成功した。


 どうにかこうにか日本へ戻ってきたかねこを待っていたのは、上司の嫌味。かねこは「上司に『有給4日間取って、遅れるとはどういうことだ。仕事のミスは数字でかえせや』と言われまして。俺、すごい頑張っててすごい数字も出していたんですよ。その状態でそれを言われたので、僕、やる気の糸が“プチン”と切れたんですよね」と述懐した。


 そうしてかねこは会社を退職。次の会社の内定を獲得していたものの、有給期間を利用してひたすら動画をアップしていたところ評判がよく、「YouTubeでやっていけるのではないか」と迷いが生じるように。盟友・渥美拓馬からのアドバイスを受けて「ちょっと怖かったけど、内定を取り消してもらって。自分の全時間、全神経をYouTubeに全ベットしたんですよ」と回想した。


 「そこから楽しくて仕方がなかったですね。好きな時間に起きて好きな仕事ができるというこの幸せ」とかねこ。専業YouTuberとなって1年目は「コラボを重視した」と言い、登録者数100万人ほどになった2年目は“効率化”を重視したとのこと。効率化には、有名になったことで急に近づいてきた“薄い知り合い”との関係整備も含まれていたようで、「LINEの登録者数を400人から90人くらいにしました。広く浅くの関係はやめようと思って。いらない人脈はスパッとカットしましたね」と回顧した。


 そして3年目は「無理しなくてもよくなった」とのこと。かねこは「3年間ブレずに視聴者さんが見たいコンテンツをず~っと上げ続けていると、視聴者さんもついてきてくれる。ついてきてくれると数字が安定してくる。数字が安定してくると無理しなくてもよくなるんですよね」と説明し、サムネイルの写真やテキストの文言で過度に飾り立てるようなことがなくなり「心が楽になった」と明かした。


 最後にかねこは「このままずっと同じふうにやっていきます」と宣言。「魚と料理というのはほんとに無限大なんですよね」と述べ、「僕今28(歳)なんですけど、30歳、40歳になってもやっていきたいですね」と意欲を見せていた。


(こじへい)