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NEWS手越祐也のゲーム実況はなぜ面白い? 物怖じしない人柄とセンスに見る“適性”

2020年03月01日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 アイドルグループ・NEWSの手越祐也が先日、ゲーム動画配信プラットフォーム「OPENREC.tv」の公式アンバサダーに就任。それに伴い、毎週日曜日の21時に『手越祐也のゲームしようぜ!』というゲーム実況番組を配信している。


(参考:NEWS手越祐也と小山慶一郎が“ノロケ”トーク 『NEWSに恋して』の裏側を語る


 “ジャニーズ1のゲーム好き”を自称する手越が、様々なジャンルのゲームに挑戦する同番組。2月16日の放送回では「スプラトゥーン2」、同月23日の放送回では、「スーパーマリオワールド」と「スーパードンキーコング」をプレイした。


 芸能人のゲーム配信といえば、本田翼をイメージする人は多いことだろう。しかし、手越の配信は本田のそれとはまるっきり違う。


 本田は、サバイバルホラーゲーム『Dead by Daylight』の生配信で驚異的な視聴者数を記録したことで有名。また2月7日には、自身のYouTubeチャンネル「ほんだのばいく」にて、ドラマ撮影の合間にスマホ向けゲーム『The White Door』をプレイする動画を投稿して話題を呼んだ。


 本田のゲーム配信で映し出されるのは、プレイ画面のみだ。顔出しは一切ない。ゲームの展開をひたすら実況していくスタンダードなゲーム配信のスタイルをとっている。そんな彼女の持ち味は、リアルなプレイ経験に根差したゲームタイトルそのものへの深い愛情と、長年のタレント経験で培った一流のショーマンシップ。これによって、ほどよいオタク感とわかりやすさを兼備したエンタテイメント性の高い配信を実現し、絶大な支持を集めるに至っている。


 一方の『手越祐也のゲームしようぜ!』は、スタジオで収録されあり、ゲストあり、スタッフの笑い声あり、もちろん顔出しありと、どちらかといえばゲーム配信というより、テレビのバラエティ番組に近いつくりとなっている。


 番組の大きな特徴として挙げられるのは、手越がプレイ経験のないタイトルにチャレンジすること。初回配信で取り扱った『スプラトゥーン2』も「やったことがない」という手越。「4人1チームでプレイするゲームなので、あと3人必要なんですよ」とした上で、「初回なので一緒にやるメンバーはすごい人とやりたい」とのことで、同タイトルの世界チャンピオンチーム・GGBOYZを呼び寄せていた。


 普通、協力対戦型のゲームにおいて、自分以外全員が経験者だった場合、委縮してしまうものだ。しかも、今回チームを組むのは世界チャンピオンチーム。ほとんどの人が「足を引っ張ってしまったらどうしよう……」というプレッシャーを感じるだろう。


 けれども、手越は違う。ゲーム素人が玄人に抱える卑屈な劣等感などみじんもなく、どこまでもカラッと明るい。しかも、教えられたことをすぐに実行できる抜群のゲームセンスがあるため、すぐに見せ場を作ることができるのも強みと言えそうだ。


 バラエティ経験豊富で、おそらく、プライベートでも交友関係が広く壁を作らない人柄だと思われる手越ゆえに、ゲストで登場したプロゲーマーたちと楽し気にお菓子など食べながらコミュニケーションを取っているのも印象的。罰ゲームで顔面にペンキを塗られるなど、体を張っているのも見所だ。


 こうした手越の配信が行われているプラットフォーム「OPENREC.tv」に馴染みがなかったり、ハードルの高さを感じてしまう人もいることだろう。そういった方はYouTubeに短くまとまったダイジェスト版が公開されているので、まずはチェックしてみると良いかも知れない。


(こじへい)