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NEWS、「SUPERSTAR」は“らしさ”溢れる応援ソングに? 『Mステ』パフォーマンスへの期待

2020年02月28日 12:02  リアルサウンド

リアルサウンド

リアルサウンド編集部

 2月28日の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にNEWSが出演する。披露するのは、3月4日発売の11thアルバム『STORY』に収録されている、『FIFAクラブワールドカップ カタール2019』(日本テレビ系)テーマソング「SUPERSTAR」だ。


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 『STORY』はNEWSのアルバムプロジェクトの最終章。これまでNEWSは2017年リリースの『NEVERLAND』、2018年リリースの『EPCOTIA』、2019年リリースの『WORLDISTA』、そして『STORY』と4つの作品でグループ名にちなんだそれぞれの世界にファンを誘ってきた。『STORY』はこれまでNEWSが刻んできた「点」を繋げ、1つの「物語」とするプロジェクトのエンディングに値するアルバムである。その中でも「SUPERSTAR」は鍵となりそうな一曲だ。


 まずは歌詞に注目してみよう。AメロからBメロは、苦しい状況でも実直に前に進み続けている〈きみ〉(NEWS自身を指しているとも、第三者を指しているとも取れる)をそっと見守りつつ、励ましているイメージだろうか。〈痛みのない 夢はない 風とともに空むかい〉や〈時をこえて、朝日は昇る〉は、「きみ」への理解や共感が描かれている。そして、サビでは、困難があっても進み続けてきた〈きみ〉は〈スーパースター〉だと背中を押す、という歌詞だ。『FIFAクラブワールドカップ カタール2019』のテーマソングというのもあるが、「SUPERSTAR」は非常にNEWSらしい応援ソングであることがわかる。


 そして、増田貴久が歌うラップの部分。〈Stressまみれじゃない Trickに踊れmy life 信じたOne きみとならRide Yes 明日へ続くStory〉。英語の大文字を取るとアルバムタイトルの「STORY」となる。それを踏まえると、「SUPERSTAR」はNEWSたちがこれまでぶつかってきた困難を乗り越えてスーパースターになり、大空をかけていく(=これからさらに大きくなっていく)という宣言であるようにも聴こえてくる。


 楽曲も勇ましいバイオリンでスタートし、Aメロ、Bメロは静かなピアノ、サビで明るく前向きな雰囲気で盛り上がっていく、というように緩急が大きい。それがドラマチックな曲構成につながっており、1つのストーリーのように感じる効果を増しているのではないだろうか。


  さらに、メンバーのパフォーマンスも良い。「SUPERSTAR」は2019年末に放送された『ベストアーティスト2019』や『ベストヒット歌謡祭2019』(ともに日本テレビ系)ですでに披露されている。曲の出だしは増田が優しく包み込むように、歌詞とリンクするような歌い方をしているのが印象的だ。各サビでは手越節が炸裂。高音を伸びやかに響かせたり、フェイクを入れたり、彼の歌唱力を存分に見せつけている。そして、ラスサビの部分のコヤシゲ(小山慶一郎と加藤シゲアキ)のユニゾンもいい。小山が低いパートを歌って支えることで、加藤の高い声が目立っているのも、どことなくコヤシゲの関係性に通づるものを感じる。こうして4人の歌の個性が詰まっているのも、「SUPERSTAR」の醍醐味の1つではないだろうか。


 2月28日の『ミュージックステーション』では、どんなパフォーマンスが見られるのだろうか。NEWSというグループの存在感を示しつつも、聴く人の背中を押すような、前向きになれるパフォーマンスに期待したい。(リアルサウンド編集部)