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キャリー・フクナガ監督がボンドのヒーロー像を明かす 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』新映像

2020年02月27日 17:02  リアルサウンド

リアルサウンド

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

 4月10日に公開となる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』より、特別映像が公開された。


参考:映像はこちら


 本作は、前作『007 スペクター』から実に5年ぶりとなる『007』シリーズ最新作。前作から引き続きジェームズ・ボンド役はダニエル・クレイグが務める。製作陣からは『007』シリーズを牽引してきたバーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソンらが参加。監督は新たに日系人で、ドラマ『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のキャリー・ジョージ・フクナガが務める。


 さらに、『ボヘミアン・ラプソディ』で第91回アカデミー賞主演男優賞を受賞したラミ・マレックが悪役として抜擢され、レア・セドゥ、ラシャーナ・リンチ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、ビリー・マグヌッセン、アナ・デ・アルマス、ロリー・キニア、ダーヴィッド・デンシック、ダリ・ベンサーラ、ジェフリー・ライト、そしてレイフ・ファインズら、シリーズ続投の出演者やフレッシュな顔ぶれが一堂に会する。シリーズお馴染みの主題歌には、第62回グラミー賞で主要4部門含む5部門を弱冠18歳で獲得したビリー・アイリッシュを起用している。


 公開された映像は、フクナガ監督が本作におけるジェームズ・ボンドというヒーロー像について初めて語るもの。『007』シリーズ伝統とも言える銃口の中からジェームズ・ボンドのシルエットが登場するシーンから始まる。


 監督は前作『007 スペクター』から5年経ち、「脚本家、そして監督としてボンドを捉え直すことに重点をおいた」と、ボンドという人物が流れた年月でどう変わったのかということを描くことが重要だと明かす。また、「00の任務にもがく姿は傷ついた獣のようだ」「世界は変わった。そしてルールも変わった。非対称戦争時代のスパイのルールも複雑になった。ボンドが家族のように想う仲間も皆が脅威に晒されている」という監督のコメントとともに、ボンドの恋人マドレーヌ(レア・セドゥ)の思いつめた表情が映し出される。


 また、本作でマレックが演じる役は、因縁の敵スペクターよりも頭脳派でシリーズ史上最凶の敵と語る監督は、「(今作は)最初から最後までノンストップ。レースさながらだ」と、本映像内にもある激しいカーチェイス、バイクチェイス、銃撃戦や肉弾戦といった息つく暇のない大迫力のアクションシーンが収められていることも明かす。そして「世界と人類の命をも救う。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』はボンドの集大成だ。彼が出会ったすべて、トラウマや失ったものまでも。最も挑戦的で困難な任務。それが今作の狙いであり、特別なものにしたかった」と、本作でボンド役引退を公言したクレイグの最後にふさわしいフィナーレを迎えることを示唆している。(リアルサウンド編集部)